映画『魂のジュリエッタ』

1964年製作

イタリア・フランス合作

『魂のジュリエッタ』

↓↓↓

IMG_6069.jpeg

監督はイタリアが誇る映像の魔術師

フェデリコ・フェリーニ(1920-1993)

↓↓↓

IMG_6092.jpeg

甘い生活』(1960)

『8 1/2』(1963)と

キャリア絶頂期を迎えた巨匠の次作は

自身初のカラー作品で

妻であるジュリエッタ・マシーナを主演に

↓↓↓

IMG_6070.jpeg

精神的混乱に陥った女性の内面世界を

幻想的に描いた異色作です

↓↓↓

IMG_6079.jpeg

何不自由ない生活を送るジュリエッタは

結婚15周年を迎えた夜

夫が寝言で他の女性の名前を呼んだことをきっかけに

彼の浮気を疑い始める

不安と孤独にさいなまれる一方の彼女は

ある霊能者との出会いをきっかけに

次第に夢と現実の世界を行き来するようになっていく…

↓↓↓

IMG_6075.jpeg

幻覚、霊的な存在

↓↓↓

IMG_6078.jpeg

過去の記憶やトラウマ

↓↓↓

IMG_6088.jpeg

奇妙な隣人たちとの交流を通して

自身の中に眠る

抑圧された感情や欲望と向き合い

やがて夫への依存や

ひとりになることの恐怖から解放され

自立した自己を取り戻そうとします

↓↓↓

IMG_6090.jpeg

特筆すべきは

ジュリエッタの混乱した内面を表した

いわば心象風景としての

その華美でキッチュな極彩色の世界観です

↓↓↓

IMG_6086.jpeg

シュールな前衛劇のような

きらびやかな美術のセットと照明

↓↓↓

IMG_6080.jpeg

人物たちの奇抜な衣装とメイク

↓↓↓

IMG_6096.jpeg

霊的存在の不気味で奇怪なビジュアル

↓↓↓

IMG_6087.jpeg

ジュリエッタの内なる性的願望と

そんな本心に対する罪悪感を視覚化した

官能的でグロテスクなイメージ

などなど

↓↓↓

IMG_6085.jpeg

尽きることのない

悪夢のようなイマジネーションの連鎖

そのサイケでダークな

ゴシックホラー調の映像の数々には

もう観ていて

たちまち

お腹いっぱいになりますね

↓↓↓

IMG_6084.jpeg

また本作においても

全編を彩るニーノ・ロータの音楽が

不穏で魅惑的なムードに溢れた

フェリーニの世界観を

完璧に表現しています

とまあ

本作は

フェリーニ夫妻の私生活が

多分に投影された内容で

特には

フェリーニの女性関係の奔放さが

色濃く反映されていると言われています

当時のイタリアでは

離婚が法的に認められておらず

本作の撮影後

二人は実際に別居生活に入ります

って

それでも二人は

生涯にわたり夫婦として添い遂げたわけですが…

う〜ん

そんな背景を踏まえると

つくづく

二人の夫婦関係をまんま映し出したような本作を

フェリーニもマシーナも

よくぞまあ撮ったものだと

感心するほかありませんね

プライベートを晒して作品へと昇華させる

二人のプロ根性といいますか

ただならぬ意地とプライドを

作品の端々に見てとれる次第です

ゆえに本作が

フェリーニの自伝的要素の濃い

前作『8 1/2』の姉妹版と呼ばれる所以です

↓↓↓

IMG_6094.jpeg

Wikipediaによれば

家を出たジュリエットが

ひとり森に向かって歩き出すラストシーンの

意味について

監督のフェリーニは

「ヒロインが自由を得たのだ」

と言っているのに対して

ジュリエッタ役のマシーナは

「夫に見捨てられひとりぼっちになったのだ」

と異論を唱えている

とのことで

ハハハ

解釈が分かれるところですね…

↓↓↓

IMG_6089.jpeg

というわけで

『魂のジュリエッタ』

フェリーニとマシーナの

文字通り

火花相散らす

これぞ監督と女優の共同作業の

ある種、見本のような

稀有な一作

正直あまりオススメはできませんが

いやいや

なんの

必見の一本です

↓↓↓

IMG_6082.jpeg

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。