尽きせぬ不安
最近
つくづく思います
まあ誰でもそうだと思いますが
人間
一つや二つの悩みは
常に抱えているもの
それどころか
いつまでも
頭にこびりついて離れない不安や
気がかりなことは
それはもう
いくつもいくつもあって
決して尽きることはありません
ああ
早くこの悩みが解消すればな~
なんて
そこから逃れることばかり考えがちです
しかし
懸念していた悩みや不安が
例えば一つ解消したら
楽になるかというと
またすぐに
次なる不安がやってきます
別に新たな不安が発生しなくても
残っているいくつもの不安が
自分の中で
より大きな比重を占め
ひいては
同じ状態が保たれるのです
これは欲とも関係すると思いますが
今よりも
もっと良くなりたいという
気持ちが強ければ強いほど
現状とのギャップが意識されて
些細なことであっても
同等の不安を抱くようになります
かと言って
不安や気がかりなことが
どんどん増すかというと
実際はそこまで
増えてはいかないような気がします
う~ん
結局のところ
これって一体
誰発信かと言いますと
つまりは
自分がそうさせているわけでして
自分の脳がそう決めているだけなのかなと
つくづく思います
例えば
頭の中で
不安という枠があって
これは元々の性格や過去の経験などから
作り上げられたもので
その枠の中に
うまく収まる分量だけの不安が
常に保有されている状態…
まあこれは
政府や地方自治体などが
よく年度末などに
あっちこっちで工事をして
期中までに予算をしっかり使い切ろうとする
あれと同じようなもの
つまりは
嬉しいことも嫌なことも
不安や気がかりなことも
全ては自分がそう決めていて
そのさじ加減を
無意識に
自分で操作しているのではないか…
そう思います
そうすることで
その人の
いわばバランスを
無意識に保っているんでしょうね
なので
不安がなくなればいいと
思ってはいるのですが
心の奥深くでは
自ら不安を作り出している
もっといえば
不安を欲している
のかもしれません
う~ん
なんかMですね…
まあしかし
欲するなんて
とても思えない災難
自分の容量を
はるかに超えた不安が
にわかに襲ってくることも
それは度々あるわけでして
いやあ
これはまさに
神様が与えてくれた試練
その人が成長する機会
というふうに考えないと
まあやってらんないですよね
というわけで
ふぅ
悩み多き年頃です…
おまけ
ノルウェーが生んだ
表現主義の代表的な画家
エドヴァルド・ムンク(1863-1944)
《不安》(1894)
↓↓↓
なんてったって
《叫び》が有名ですが
内なる苦悩をたたえた不穏な世界観の
《不安》もあります
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