吉田沙保里選手に思う
先日のリオ・オリンピックの話
女子レスリングの吉田沙保里が
決勝で惜しくも敗れ
銀メダルに泣きましたが
う〜ん
つくづく
思うところがありまして…
吉田選手の個人戦の黒星は
実に2001年の全日本選手権以来
15年ぶりとのことで
リオの決勝で負けるまで
なんと
驚異の206連勝
そして世界選手権13連覇と
オリンピック3連覇を合わせると
16大会連続世界一の記録を達成
これは
ギネスの世界記録に認定されただけでなく
2012年11月7日には
日本政府から国民栄誉賞を授与されています
まさに
“霊長類最強”
の称号にふさわしい
前人未到の記録と栄冠を授かっているんですね
さらには
至学館大レスリング部を率い
常日頃から面倒見が良く
周囲への細やかな配慮を忘れない
そんな責任感が強く謙虚な人柄ゆえ
自ずと後輩たちに慕われ
レスリングを目指す者たちにとっての
目標であり続けました
今回の五輪で
登坂や土性、川井など
子供の頃から吉田に憧れ
吉田の背中を見て育った選手たちが
揃って金メダルを獲得できたのも
ひとえに吉田沙保里の人徳ゆえ
とも言えましょうか
また吉田は
今回のリオ五輪で
コーチ陣と選手のパイプ役としても活躍し
何より日本選手団の主将という
大変な重責を担いました
さらにさらに
持ち前の明るく人当たりの良い性格から
TVなどのメディアにも引っ張りだこで
結果、抜群の知名度を誇り
五輪の時しか注目されなかったレスリングを
メジャーな人気スポーツに変えることに貢献
と
まあ
いやあ
ホント一体
これ以上何が要りましょうか?
4連覇を成し遂げた伊調馨も
もちろんすごいですが
なんのなんの
メダルの色こそ違っても
吉田沙保里の成し遂げた功績
そのすごさは
決して伊調に引けをとるものではありません
そう
彼女は負けてよかったのです
これでもし4連覇を成し遂げてしまったら
彼女は
神のような存在になっていたかもしれません
そうなると33歳の吉田の
その後の人生は
果たしてどうなっていたでしょうか
つくづく
人間は神ではない
吉田も決して神ではなかったということ
僕はそれで帳尻が合うのだと思います
最強と謳われた彼女が
大一番で負け
もろくも泣き崩れ
表彰台に立ってもまだ
涙をぬぐい続け悔しさを隠さない…
う〜ん
僕は吉田選手のそんな姿を目の当たりにして
なんて
人間味にあふれているんだと
心底
共感を覚えましたね
↓↓↓
彼女は
今後
きっと豊かな人生を歩むんだろうなぁ
たとえば
負ける悔しさや恐怖
そんな人の痛みを知る
素晴らしい指導者になるんだろうなぁ
と
感慨を込めて
しみじみ思った次第です
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