『MAKERS』
要チェックの本です
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副題は
“21世紀の産業革命が始まる”
とありますように
本書は
近年のデジタルによる革命が
実はこれからが本番で
インターネットによって
ウェブ上で創作し発明し協力してきた
現在のあり方から
さらに進んで
今後はそれを
リアルの世界に当てはめていく時代になる
と提唱した
とても画期的な書です
著者は
前作『フリー』で一躍有名となった
クリス・アンダーソン
彼の描く次なるパラダイムシフト
それは
“メイカームーブメント”
と呼ぶもの
以下
メイカームーブメントの3つの特徴を
本書より引用
①デスクトップのデジタル工作機械を使って、モノをデザインし、試作すること(デジタルDIY)
②それらのデザインをオンラインのコミュニティで当たり前に共有し、仲間と協力すること
③デザインファイルが標準化されたこと。おかげで誰でも自分のデザインを製造業者に送り、欲しい数だけ使ってもらうことができる。また自宅でも家庭用のツールで手軽に製造できる。これが発案から起業への道のりを劇的に縮めた。まさにソフトウェア、情報、コンテンツの分野でウェブが果たしたのと同じことがここで起きている。
…
と
う~ん
最初読んでて
どうも今いちピンとこなかったのですが
なんのなんの
ここに書いてあることは
予言でも夢物語でもなんでもなく
実際
すごいスピードで実現してきている
まぎれもない現実の話
すでにかなりの分野において
製造業自体がデジタル化し
ネットワークでつながり
ますますオープンになってきているとのこと
そしてそれらを可能たらしめる
実際のデスクトップの機械を
以下に掲載
◎3Dプリンター(メイカーボット社)
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3Dプリンターとは
通常の紙に平面的に印刷するプリンターに対して
3DCAD、3DCGデータを元に立体(3次元のオブジェクト)を造形する機器
産業用ロボットの一種
通常は積層造形法によるものを指し
切削造形法によるものを指す
◎CNC装置
コンピュータ数値制御によって
“引き算”の方式でものを作る
その他
◎レーザーカッター
◎3Dスキャナー
などなどです
これら3Dプリンターなどは
やがて一般家庭にまで普及するだろう、と
さらに特筆すべきは
オープンソースのデザインと
3Dプリンタなどを使って
製造業をデスクトップ上で展開するということは
高品質の品物を少量だけ生産し
手頃な価格でそれを販売できるようになる
つまりは
個別化とカスタム化が進むことによって
大量生産による規模の経済が働かなくなる
ということは
デジタル生産は
産業革命以来
20世紀を通して
営々と育まれてきた
これまでのもの作りの経済を
ある意味
ひっくり返す結果になる
これが
次世代の製造業の新しい姿となるであろう
と
う~ん
ここまで一気にまくし立ててしまいましたが
本書を読めば
現在
世界各地で進行している状況を
如実にうかがい知ることができて
いやあ
興味深いです
多くの示唆に富んでいます
今そこにある未来の姿として
知っておかなくてはならないことですね
僕らもうかうかしてられませんぞ
というわけで
是非とも
オススメの本です
おまけ
前作『フリー』も衝撃的な内容でした
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