映画『ブラックホーク・ダウン』

先日TVで放映されていたので

久々に観ました

リドリー・スコット監督による

2001年製作のアメリカ映画

『ブラックホーク・ダウン』

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以下、本映画のストーリーとなる

実際に起きたソマリアにおける

モガディシュの戦闘

についてネットより引用

↓↓↓

1993年、国際世論に押されたアメリカは、民族紛争の続く東アフリカのソマリアへ米軍を中心とした多国籍軍を派兵。

それでもなかなか収束しない内戦に焦り始めたクリントン政権は、103日、ついに敵対するアイディード政権の本拠地への奇襲作戦を決行するため特殊部隊を投入。

作戦はものの1時間足らずで終了するはずだった

しかし敵の思わぬ逆襲に遭い、ヘリコプターブラックホークが撃墜されてしまう。

1機目が海の近くに墜落し、第一墜落地点が激戦地となった。

敵の最前線で孤立する兵士たち。

やがて救助に向かった2機目も撃墜されてしまう。

その間にも、兵士たちは必死に応戦するが、一人また一人と仲間が倒れていく

実際、戦闘に15時間を費やし、2機のヘリコプターを失い、銃撃戦によって19名の米兵が殺害され、ソマリア民兵・市民の犠牲者は1,000名以上に及んだ。

このソマリア紛争の中で最も激烈を極めたとされるモガディシュの戦闘以後、クリントン大統領は米軍のソマリアへの軍事介入を諦め、米兵を完全撤退させた。

う~ん

僕が覚えている限りでは

2000年前後から

戦争映画の何かが変わったように思います

早い話が

戦闘場面の描写が

よりリアルに

激烈になった

といいますか

まあこれは

スピルバーグの『プライベート・ライアン』(1998)

端を発しますが

明らかにCGによる映像表現のレベルが

アップしたように思います

本作も

何せすごい臨場感

戦闘場面の凄まじさ

無数の玉やミサイルが飛び交い

兵士たちの肉片が飛び散る様には

もう目を覆うしかありません

ホント情緒のかけらもあったもんじゃありませんね

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そして

戦闘前の

米兵たちの和やかなムードと

その後の

市街地での

凄惨極まる戦闘の

この

恐ろしいまでの落差

速攻で終えるはずだった作戦が

思わぬ事態を迎え

指揮系統も乱れ

長引きます

予想外の戦闘の

口火を切る形となる

象徴的な

米軍ヘリコプターブラックホークの撃墜

ソマリア民兵から放たれたロケット弾RPG

ヘリコプター後部に命中

鈍い音とともに

機体がいびつに旋回し

そうして脆くも墜落

ひしゃげたプロペラ

舞い上がる砂ぼこり

無残な姿で横たわるヘリコプターが

やがて訪れる悪夢を予兆します

「ブラックホーク・ダウン!」

「ブラックホーク・ダウン!」

虚しく連呼される無線

にわかに始まる激闘

泥沼の市街戦に突入です

米兵たちにとっては

悪い夢を見たとしか言いようがありません

主導権は完全に逆転

ヘリコプターブラックホークの墜落地点奪取を巡る攻防

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必死で応戦するも

ソマリア側の圧倒的な数の前に

当初なすすべもありません

無機質なビルの窓や隙間から

いつ銃撃されるわからず

不安に怯えるアメリカ軍兵士たち

市街戦というのは

つくづく怖いと感じましたね

それから程なく

2機目のヘリコプターが墜落

援護に駆けつけた兵士たちも虚しく

群がる民兵や

暴徒と化す数百人に及ぶ群衆に取り囲まれ

襲撃されます

う~ん

恐ろしい光景です

そうして

精鋭部隊の米兵と

圧倒的な数のソマリア民兵との

一進一退の攻防の末

やがて事態は収束

この戦闘における犠牲者数は

米兵19(うち多国籍兵1)に対して

ソマリア民兵は市民も含めて1000人以上(発表された数には誤差あり)

かなりの差があります

いくら米兵が大苦戦を強いられたとはいえ

本作でも

まあいいように

ソマリア人たちがバタバタと撃たれます

そこらへんは

観ていて少なからず違和感を覚えますね

それと明らかに

作戦はミスではなかったのか

ゲリラ戦を仕掛けたソマリア兵たちを当初みくびっていたのではないか

そしてそもそも

米軍のソマリアへの軍事介入の意図は何だったのか

本作は

決してスッキリと晴れることのない

いまの世界情勢を暗示します

奇しくも

この映画が作られた2001年は

あの9.11アメリカ同時多発テロが起こった年

もはやアメリカによる世界秩序の枠組みでは

到底収まりきらない

中東をはじめとするアジア、アフリカなど第三世界による

多元的価値観の台頭

本作『ブラックホーク・ダウン』は

そんな次なる時代の幕開けとなる

21世紀の

新たな苦難を

リアルに映し出した

最初の映画となりました

とまあ

いずれにしても

本作の

異様な緊迫感に満ちた

その戦闘場面の描写には

もうただただ

圧倒されるのみでしたね

恐ろしい映画でした

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  1. やはり解説が素晴らしい!

    なぜかグイグイと引き込まれてしまいます。
    これは表現のテクニックだけではなく、愛情なのではないでしょうか。

    いつもありがとうございます。

  2. チョー!

    >(株)第二営業部 教授さん
    愛情ですか~⁉️
    う~ん
    確かにそうかもしれませんね…(^^;;
    的確なご指摘ありがとうございます^_−☆