ジャンヌ・モローを偲ぶ

今年731日に89歳で亡くなった

フランスの大女優

ジャンヌ・モロー(1928-2017)

↓↓↓

blog_import_6442e31728c39.jpg

先日、まったりとした夜に

かみさんと二人でDVDを鑑賞

観た映画はご存じ

ジャンヌの出世作

『死刑台のエレベーター』(1957)

↓↓↓

IMG_0575.jpeg

電話越しで愛を語り合う男と女

二人の完全犯罪が

思わぬミスで狂っていく様を

アンリ・ドカエの渋いモノクロ撮影

マイルス・デイヴィスの即興による

トランペットのジャズ演奏が

気だるいムードを演出

弱冠25歳のルイ・マル監督の

シャープな映像感覚が冴え渡った傑作です

焦燥感に駆られた女の一晩の彷徨

何より愛に生きる女を演じたジャンヌの

ただならぬ情念が圧巻でした

↓↓↓

blog_import_6442e3186d7d3.jpg

ということで今回は

ジャンヌ・モローを偲び

僕のオススメのジャンヌの出演作を

一挙ご紹介

まずは上記に引き続き

ルイ・マル監督の2

月の輝く夜に

人妻が体験した幻想的な一晩の恋

『恋人たち』(1958)

↓↓↓

IMG_0573.jpeg

アルコール依存に陥った男の末路

自殺に至るまでの48時間を

抑制の効いたモノクロの映像に刻み込んだ

『鬼火』(1963)

↓↓↓

IMG_0574.jpeg

ジャンヌの諦念漂う生活感のない役どころが

ひときわ印象的でしたね

↓↓↓

blog_import_6442e319e95ce.jpg

そして何と言っても

これがジャンヌの最高傑作でしょう

フランソワ・トリュフォー監督

『突然炎のごとく』(1962)

↓↓↓

IMG_0576.jpeg

自由奔放で気まぐれな女と

男二人の三角関係を

瑞々しくも繊細なタッチで綴った

トリュフォーの代表作です

↓↓↓

blog_import_6442e31b447d5.jpg

もろくて儚いあり様

激しく移り変わる恋心

その一瞬一瞬を鮮烈に描写

とにかくジャンヌが魅力的

↓↓↓

blog_import_6442e31c7ecc2.jpg

女優ジャンヌ・モローの

後のイメージを決定づけた

まさにキャリア最高の演技です

↓↓↓

blog_import_6442e31dbdbcd.jpg

マルグリット・デュラス原作

ピーター・ブルック監督

『雨のしのび逢い』(1960)

↓↓↓

IMG_0577.jpeg

孤独な男女の観念的なまでの愛の姿

際立つ彼女のアンニュイな美しさ

↓↓↓

blog_import_6442e31f37bd0.jpg

ジョセフ・ロージー監督

『エヴァの匂い』(1962)

↓↓↓

IMG_0579.jpeg

その魔性の女っぷりに

とにかくやられること必至

↓↓↓

blog_import_6442e32071186.jpg

ルイス・ブニュエル監督

『小間使いの日記』(1964)

↓↓↓

IMG_0578.jpeg

田舎の

とある貴族の邸宅に奉公に来た小間使いと

彼女を取り巻くアブノーマルな性癖の人物たち

閉鎖された空間で繰り広げられる

不気味で陰湿な人間ドラマです

冷淡でしたたか

それでいて聡明な美しさをたたえた

小間使い演じるジャンヌが出色

↓↓↓

blog_import_6442e321b39ac.jpg

形骸化した夫婦関係の虚しい継続を描いた

ミケランジェロ・アントニオーニ監督

『夜』(1961)

↓↓↓

IMG_0580.jpeg

鬼才オーソン・ウェルズ監督の異色作

『フォルスタッフ』(1965)

↓↓↓

IMG_0581.jpeg

巨漢のフォルスタッフを演じた

ウェルズとのやりとりが楽しいですね

↓↓↓

blog_import_6442e32327601.jpg

欲求不満のあまり奇行に走る

エキセントリックな女を演じた

トニー・リチャードソン監督

『マドモアゼル』(1966)

↓↓↓

IMG_0582.jpeg

他にも

世界の名だたる監督たちに数多く起用され

いやあ

圧巻です

生涯現役を貫いた大女優でした

正直、僕が一番好きな女優です

というわけで

ジャンヌ・モロー

あらためてご冥福を祈ります

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。