ジャンヌ・モローを偲ぶ
今年7月31日に89歳で亡くなった
フランスの大女優
ジャンヌ・モロー(1928-2017)
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先日、まったりとした夜に
かみさんと二人でDVDを鑑賞
観た映画はご存じ
ジャンヌの出世作
『死刑台のエレベーター』(1957)
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電話越しで愛を語り合う男と女
二人の完全犯罪が
思わぬミスで狂っていく様を
アンリ・ドカエの渋いモノクロ撮影
マイルス・デイヴィスの即興による
トランペットのジャズ演奏が
気だるいムードを演出
弱冠25歳のルイ・マル監督の
シャープな映像感覚が冴え渡った傑作です
焦燥感に駆られた女の一晩の彷徨
何より愛に生きる女を演じたジャンヌの
ただならぬ情念が圧巻でした
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ということで今回は
ジャンヌ・モローを偲び
僕のオススメのジャンヌの出演作を
一挙ご紹介
まずは上記に引き続き
ルイ・マル監督の2本
月の輝く夜に
人妻が体験した幻想的な一晩の恋
『恋人たち』(1958)
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アルコール依存に陥った男の末路
自殺に至るまでの48時間を
抑制の効いたモノクロの映像に刻み込んだ
『鬼火』(1963)
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ジャンヌの諦念漂う生活感のない役どころが
ひときわ印象的でしたね
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そして何と言っても
これがジャンヌの最高傑作でしょう
フランソワ・トリュフォー監督
『突然炎のごとく』(1962)
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自由奔放で気まぐれな女と
男二人の三角関係を
瑞々しくも繊細なタッチで綴った
トリュフォーの代表作です
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もろくて儚いあり様
激しく移り変わる恋心
その一瞬一瞬を鮮烈に描写
とにかくジャンヌが魅力的
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女優ジャンヌ・モローの
後のイメージを決定づけた
まさにキャリア最高の演技です
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マルグリット・デュラス原作
ピーター・ブルック監督
『雨のしのび逢い』(1960)
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孤独な男女の観念的なまでの愛の姿
際立つ彼女のアンニュイな美しさ
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ジョセフ・ロージー監督
『エヴァの匂い』(1962)
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その魔性の女っぷりに
とにかくやられること必至
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ルイス・ブニュエル監督
『小間使いの日記』(1964)
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田舎の
とある貴族の邸宅に奉公に来た小間使いと
彼女を取り巻くアブノーマルな性癖の人物たち
閉鎖された空間で繰り広げられる
不気味で陰湿な人間ドラマです
冷淡でしたたか
それでいて聡明な美しさをたたえた
小間使い演じるジャンヌが出色
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形骸化した夫婦関係の虚しい継続を描いた
ミケランジェロ・アントニオーニ監督
『夜』(1961)
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鬼才オーソン・ウェルズ監督の異色作
『フォルスタッフ』(1965)
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巨漢のフォルスタッフを演じた
ウェルズとのやりとりが楽しいですね
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欲求不満のあまり奇行に走る
エキセントリックな女を演じた
トニー・リチャードソン監督
『マドモアゼル』(1966)
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他にも
世界の名だたる監督たちに数多く起用され…
いやあ
圧巻です
生涯現役を貫いた大女優でした
正直、僕が一番好きな女優です
というわけで
ジャンヌ・モロー
あらためてご冥福を祈ります
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