安田佳生『自分を磨く働き方』
『千円札は払うな。』などの著者で知られる
元ワイキューブ社長の安田佳生氏の本です
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いやあ
この人は
“思考の錬金術師”と言われるほどの
物事の裏の裏を突く
独特の思考力の持ち主でして
僕もかつて安田氏の本を読んで
目から鱗のように目を開かされ
常識にとらわれず
自分の頭で考え抜くことの大切さを学んだ次第です
と
そんな安田氏ですが
2011年に
自身の経営する人材コンサルティング会社、ワイキューブが倒産し
本人も自己破産するに至ります
う〜ん
順風満帆のカリスマ経営者に見えましたが
このNEWSは
当時、僕も軽いショックを受けましたね
そうしてすべての財産を失い
働く目的も意欲も失った安田氏が
数々の経験を通して導き出した答え
いわば理想の働き方を解き明かしたのが
本書です
と
安田氏がたどり着いた結論は
大変シンプルで
「人は楽しむために生き、そしてそのために働く」
というもの
う〜ん
なんとも聞こえがよく
ちょっと理想論的な話のように思いますが
安田さんは
この結論を導くまでに
3年かかったと言っています
よくよくこの3年は
会社を倒産させ自己破産した後に過ごした期間と重なり
やはりそこには
嘘偽りのない本音が赤裸々に綴られていて
また思考も深く深く踏み込まれていて
僕は本書の至る箇所で
グサッと刺さりましたね
あらためて
仕事の本来の意味とは何か?
いかにして仕事を
「お金を稼ぐための手段」から脱却するか?
得意と得意の交換
つまり
「自分の好きなことや得意なことを仕事にし、好きな人と一緒に仕事を楽しむ」
というパラダイムに転換するということ
また
「仕事」はますます「遊び」に近づいていく
遊びの領域にあるものしか
人間の仕事として残らない
それ以外はたちまちAIにとって代わられる
いま一度、自分の「好き」や「得意」を見つめ直そう
「遊びこそが仕事である」
という価値観へのパラダイムシフト
さらには
物事を選ぶ基準が
「損得」から「好き嫌い」に変わろうとしている
そして
理想の会社を作るための基準として
◎ビジョン…ワクワクするビジョンがあること
◎人…一緒に楽しく働ける仲間がいること
◎役割…自分が得意なことで貢献できる仕事があること
を挙げています
明快で
いちいち納得です
そんなこんなを経て
安田氏は
自身の思い描く理想の会社
株式会社BFIを
再度、実際に立ち上げて
現在その会社運営に携わっているのです
詳細は省きますが
このBFIという会社
あり方としてはとにかく斬新です
こうした取組みが成功するかどうかは
まだなんとも言えない感じですが
でも面白い試みだなぁ
というわけで
やはり安田佳生氏には目が離せませんね
今後も引き続き
そのユニークな言動と会社の動向に
注目していきたいと思います
おまけ
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