『対極と爆発』
1970年の大阪万博の
象徴的なモニュメント
《太陽の塔》で知られる
ご存じ
日本を代表する異端の芸術家
岡本太郎(1911-1996)
↓↓↓
いやあ
大好きです
そんな岡本太郎の書
『対極と爆発』
↓↓↓
本書は
太郎の
決して
一筋縄では括ることのできない
芸術と思想の全容を解き明かすべく
遺された著作や対談
言葉の数々を収めた著作集
『岡本太郎の宇宙』
全5巻のうちの第1巻です
目次は
赤い兎/今日の芸術/夜の会/対極主義/爆発と瞬間/万国博に賭けたもの
となっていまして
本書は
太郎の特異な世界観を知ることができる
まさに恰好の指南書です
いわく
以下
太郎の有名な言葉をご紹介
↓↓↓
「うまくあってはいけない
きれいであってはならない
ここちよくあってはならない
と、私は宣言します
それが芸術における根本条件である、と
確信するからです」
「理解されることを
あくまでも拒否することが
芸術の本質である。」
と
その論拠が
太郎独特の語り口で
縦横無尽に展開されていて
いやあ
多くの示唆に富んでいます
それでいて
明快です
彼は一見すると
本能の人
直感の人
のようなイメージがありますが
なんのなんの
豊富な芸術的素養、学識に裏打ちされた
理論の人でもあるんですね
本書のタイトルは
『対極と爆発』
まさに太郎を表現した
ピッタリのキーワードかな
と
“爆発”は
かの有名な言葉
「芸術は爆発だ」で
すぐにピンとくると思いますが
“対極”
というのはどうでしょうか
彼の口から語られる
“対極”論がこれまた面白い
以下抜粋
↓↓↓
「我々は現実に正面からぶつかって行かなけれはならない。
この態度は単にロマンチックなものではなく
むしろ逆に
ロマンチックであると同時に
極度にリアリスティックなものと言うべきであろう。
まず冷静に現実を観察して
上述の二つの極性を見究め
これを主体的にとらえることによって
相互を妥協折衷することなく
逆に矛盾の深淵を絶望的に深め
その緊張の中に前進するのである。
今日峻厳な魂は
合理主義、非合理主義いずれかに偏向し
安心立命すべきではない。
またそれらを融合して微音的なカクテルを作るべきものでもない。
その精神の在り方は
強烈に吸引し反撥する緊張によって
両極間に発する火花の熾烈な光景であり
引き裂かれた傷口のように
生々しい酸鼻を極めたものである。」
「合理主義への偏向(唯物論)も安易であるし
非合理主義への偏向も極めて堕しやすい道である。
私は二つの矛盾の両立に緊張を感じるのである。
由来わが国では緊張感を避けて
風情とか、味に没入して
ともすれば芸術の強烈さにたえきれない傾向が一般的であった。
深さを厭い、浅さを尊び、重厚を避け、淡さに身をゆだねたがるのは
つい近世日本人の大きな特性であったといいえよう。
しかしこれからの日本人は
芸術の強烈さにたえてゆかねばならないのである。」
と
いやあ
これはまさに
“共生”のことを言っていますね
太郎の“対極”の考え方に
目指す“共生”のあり方を
見出した次第です
というわけで
おっと
すっかり長々と
自分の世界に没入
…してしまいました
ブログ読ませてもらいました☆
ブログ更新されるのいつも楽しみにしてます
私もブログ書いてるので遊びに来てもらえると嬉しいです☆彡
>節約ママさん
コメントありがとうございます。
是非うかがわせていただきます^ ^。
お互い更新頑張りましょう^_−☆