映像インスタレーション
前回ご紹介した
六本木森美術館で開催の『建築の日本展』の
特別展示として
興味深い企画が開催されていました
映画監督としても知られる
タイのアーティスト
アピチャッポン・ウィーラセタクン(1970–)と
映像と音響を駆使して
創造的空間を生み出すアーティスト
久門剛史(1981–)の共作による
映像インスタレーション
題して
《シンクロニシティ》(2018年)
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暗い空間に設置された
スクリーンに映し出される
民族衣装に身をまとった1人の女性
燃えさかる炎
解説によりますと
幻聴によって睡眠が妨げられる女性が
眠ろうとしている様だそうで
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そして
そこから唐突に
タイの伝統的音楽劇リケーで
実際に使用されている
舞台用の背景幕に切り替わります
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にわかに息づく異化作用
ふと
スクリーンの後ろを見やると
数個の電球が配置されていて
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光と影による不思議な空間が現出
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こうしたプロジェクターや電球は
すべてプログラミングで制御されています
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と
あらためて
アピチャッポンは
タイ東北部を拠点に
様々な民間伝承や個人的な記憶、夢などを題材として
詩的な映像を創作し続けている
注目のアーティストで
一方の久門は
身の回りの様々な現象や歴史的事象を
人工的に作り出す音や光、風などを用いて
劇場的空間内に再現する作品を発表している
これまた新進気鋭のアーティスト
まあつまり
今回のコラボ企画は
アピチャッポンの映像と久門の創作空間の
いわば共鳴
2人の作り出すイメージが想像力を増幅させ
まこと神秘的な空間が創出されています
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何より
観る側の個人的な解釈が許される
とても自由で開かれた
主観的な場だと言えましょうか
《シンクロニシティ》というタイトルも
ピッタリな印象ですね
いやあ
創造的な空間
感性が刺激される体験
たまにはいいものですね
というわけで
おまけ
森美術館で開催された
過去の企画展のポスターたち
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