映画『魂のジュリエッタ』

1964年製作
イタリア・フランス合作
『魂のジュリエッタ』
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監督はイタリアが誇る映像の魔術師
フェデリコ・フェリーニ(1920-1993)
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『甘い生活』(1960)
『8 1/2』(1963)と
キャリア絶頂期を迎えた巨匠の次作は
自身初のカラー作品で
妻であるジュリエッタ・マシーナを主演に
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精神的混乱に陥った女性の内面世界を
幻想的に描いた異色作です
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…
何不自由ない生活を送るジュリエッタは
結婚15周年を迎えた夜
夫が寝言で他の女性の名前を呼んだことをきっかけに
彼の浮気を疑い始める
不安と孤独にさいなまれる一方の彼女は
ある霊能者との出会いをきっかけに
次第に夢と現実の世界を行き来するようになっていく…
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幻覚、霊的な存在
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過去の記憶やトラウマ
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奇妙な隣人たちとの交流を通して
自身の中に眠る
抑圧された感情や欲望と向き合い
やがて夫への依存や
ひとりになることの恐怖から解放され
自立した自己を取り戻そうとします
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特筆すべきは
ジュリエッタの混乱した内面を表した
いわば心象風景としての
その華美でキッチュな極彩色の世界観です
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シュールな前衛劇のような
きらびやかな美術のセットと照明
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人物たちの奇抜な衣装とメイク
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霊的存在の不気味で奇怪なビジュアル
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ジュリエッタの内なる性的願望と
そんな本心に対する罪悪感を視覚化した
官能的でグロテスクなイメージ
などなど
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尽きることのない
悪夢のようなイマジネーションの連鎖
そのサイケでダークな
ゴシックホラー調の映像の数々には
もう観ていて
たちまち
お腹いっぱいになりますね
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また本作においても
全編を彩るニーノ・ロータの音楽が
不穏で魅惑的なムードに溢れた
フェリーニの世界観を
完璧に表現しています
とまあ
本作は
フェリーニ夫妻の私生活が
多分に投影された内容で
特には
フェリーニの女性関係の奔放さが
色濃く反映されていると言われています
当時のイタリアでは
離婚が法的に認められておらず
本作の撮影後
二人は実際に別居生活に入ります
って
それでも二人は
生涯にわたり夫婦として添い遂げたわけですが…
う〜ん
そんな背景を踏まえると
つくづく
二人の夫婦関係をまんま映し出したような本作を
フェリーニもマシーナも
よくぞまあ撮ったものだと
感心するほかありませんね
プライベートを晒して作品へと昇華させる
二人のプロ根性といいますか
ただならぬ意地とプライドを
作品の端々に見てとれる次第です
ゆえに本作が
フェリーニの自伝的要素の濃い
前作『8 1/2』の姉妹版と呼ばれる所以です
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と
Wikipediaによれば
家を出たジュリエットが
ひとり森に向かって歩き出すラストシーンの
意味について
監督のフェリーニは
「ヒロインが自由を得たのだ」
と言っているのに対して
ジュリエッタ役のマシーナは
「夫に見捨てられひとりぼっちになったのだ」
と異論を唱えている
とのことで
ハハハ
解釈が分かれるところですね…
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というわけで
『魂のジュリエッタ』
フェリーニとマシーナの
文字通り
火花相散らす
これぞ監督と女優の共同作業の
ある種、見本のような
稀有な一作
正直あまりオススメはできませんが
いやいや
なんの
必見の一本です
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