映画『グランド・ブダペスト・ホテル』
先日、台湾に行った際に
飛行機の中で観ました
2014年ドイツ・イギリス合作
アメリカのウェス・アンダーソン監督作品
『グランド・ブダペスト・ホテル』
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映画そのものに興味があったわけじゃなく
上の画像にある通りの
豪華キャスト目当てに選びましたが
いやあ
なかなかどうして
なんとも不思議な味わいのある映画でしたね
1930年代を舞台に
高級ホテルのコンシェルジュとベルボーイが
殺人事件と遺産争いに巻き込まれる
群像劇のコメディで
う~ん
舞台劇のようなタッチといい
小気味のいいテンポといい
どことなく
三谷幸喜の映画っぽいですが
でもちょっと違うんですよね…
映画全体のトーンは
上品で優雅
クラシカルで
それでいて
ある意味
モダンな
まるでおとぎ話のようで
独特のセンスを感じますね
その主たる要因は
これはもう
映像に尽きますかね
淡い色調に
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ひたすら積み重ねられる
シンメトリー(=左右対称)の構図が
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画面に
えも言われぬ
安定感と品格をもたらします
↓↓↓
と
同じシンメトリーといっても
例えばキューブリックの映画に漂う
張り詰めた緊張感とは
いささか趣きが異なり
こっちは
なんともユルくて可笑しさが漂い
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どことなくPOPな感じ
まあセンスの違いでしょうね
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カメラワークは
パンやズーム
そして
横スクロールによる移動撮影が多用され
それでもシンメトリーが保たれたりで
う~ん
真正面に据えて撮られた人物ともども
とにかく
端正で潔癖な画面構成が特徴です
全編これ絵画のようですね
と
そして
そうした折り目正しい画面を
豊かに彩る
といいますか
まさに生気を注ぎ込む
個性派揃いの豪華俳優陣に注目です
いやあ
僕の一番の注目は
シリアスなムードに徹した
殺し屋役のウィレム・デフォーと
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囚人役のハーヴェイ・カイテル
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ともに出色です
他にもみんな揃いも揃って
いい味出してますね
というわけで
予定調和のラストに至るまで
ユニークで不思議な世界観を
終始損なわずに保ち続けた名編でしたね
ウェス・アンダーソン監督は
今後も要チェックです
映画を観ているとき、ほとんどカメラワークなど気にしません。
やはり視点がプロフェッショナルなんですね。
今回の映画は、読んでいてあまり観たいという思いが伝わって来なかったのですが(笑)
>(株)第二営業部 教授さん
う~ん、さすがは堀川さん、鋭いですね…
文章のちょっとしたニュアンス(あるいは分量)で伝わってしまうものなんですね…
正直、今回の映画はまあそこそこ良かった程度でした。。
作品に対する熱って、文章でもなんでも表現する上ではやっぱり大事ですね~。
ありがとうございました^ ^❗️