インディペンデントな女優
インディペンデントな精神の体現です
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アメリカの女優、リリ・テイラー(1967–)
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かつて個性的な風貌による
無二の存在感で
作家性の強い監督たちの作品に
こぞって起用され
インディーズ系の映画で
独自の光を放っていた女優です
もちろんまだ
現役としてバリバリ活躍中ですが
最もキレッキレだった時代は
主に1990年代でしょうか
ということで今回は
リリ・テイラーの90年代の出演作の中から
これぞという映画を
ピックアップしてご紹介したいと思います
◎『アリゾナ・ドリーム』(1992)
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主要人物それぞれが描く儚い夢と挫折を
アナーキーなムードで包み込んだ
異才エミール・クストリッツァ監督による
奇妙な人間ドラマです
リリは亀になることを夢見る(⁈)
自殺願望の強い女の子役
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(ジョニー・デップ若い!)
◎『ミセス・パーカー/ジャズエイジの華』(1994)
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(いまだDVD化されておらず)
“ジャズエイジ“と呼ばれた
狂騒の1920年代ニューヨークを舞台に
当時
アルゴンキン・ホテルのレストランに集い
盛んな交流が行われたことで知られる
文学サロンの人間模様を描いた
アラン・ルドルフ監督によるドラマです
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リリは実在の劇作家エドナ・ファーバー役
小さな役ながら
男性的なファッションに身を包み
異質な存在感を発揮
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それからロバート・アルトマン監督の2本
◎『ショート・カッツ』(1993)
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ロサンゼルス郊外に住む
9組の家族、周囲の人々を
同時進行で描いたアルトマン得意の群像劇
主要登場人物は22人にも及び
数々のエピソードを通して
彼らを取り巻く日常を
重層的かつ複眼的に捉えた野心作です
リリは隣人の黒人夫妻が留守してる間
熱帯魚の世話を頼まれた娘役
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◎『プレタポルテ』(1994)
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パリコレを舞台にデザイナーやモデルたちと
彼らを取材するマスコミたちの様子を
シニカルに描いた群像劇
記者役のリリ
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◎『アディクション』(1995)
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アベル・フェラーラ監督による
哲学的要素を孕んだ
異色のヴァンパイア映画
スタイリッシュなモノクロの映像で捉えた
不気味な相貌
リリのまぎれもない代表作の1本です
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(この映画の詳細については次回)
◎『コールド・フィーバー』(1995)
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アイスランド出身の
フリドリック・トール・フリドリクソン監督作
亡くなった両親の供養のために
アイスランドを訪れた日本人を描いた
ロードムービーです
リリはカップルのヒッチハイカー役で
主演の永瀬正敏との共演が話題になりました
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◎『I SHOT ANDY WORHOL』(1995)
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まさにリリ・テイラーの真骨頂
ポップ・アートの巨匠
アンディ・ウォーホルを銃撃し
重傷を負わせた急進的なフェミニスト
ヴァレリー・ソラナスを描いた
メアリー・ハロン監督の問題作です
内に秘めた孤独の果てに
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狂気の沙汰へと突き進むレズビアンの主人公を
リリがエキセントリックに演じます
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◎『I Loveペッカー』(1998)
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『ピンク・フラミンゴ』で知られる
インディーズの問題児
ジョン・ウォーターズ監督の
自伝的要素が詰まった佳作
リリは
ニューヨークから来たアートディーラー役
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いやあ
リリ・テイラーは
小さな役でも大きな役でも
自ずとインディーな匂いが漂う
まこと稀有な女優ですね
小柄ながら独特の強烈な存在感です
というわけで次回は
リリの代表作を取り上げたいと思います
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