映画『秒速5センチメートル』

『君の名は。』『天気の子』

などで知られる

新海誠監督の2007年のアニメ映画

『秒速5センチメートル』

↓↓↓

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タイトルの意味は

「桜の花びらが舞い落ちる速度」だそうで

互いに想いを寄せ合う男女のはかない機微を

「桜花抄」

「コスモナウト」

「秒速5センチメートル」

という3部構成で

監督・原作・脚本、そして自ら絵コンテも手がけたという新海監督が

細やかな筆致を駆使して

叙情的に描き出しています

って

何より驚いたのが

1部の「桜花抄」

物語の舞台が栃木県の岩舟で

主人公の男の子が岩舟へ転校した女の子にひとり会いに行く途中

小山駅の構内が映し出されるのですが

いやあ

思わず観入ってしまいました

↓↓↓

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個人的な話で

僕は小学校、中学校と9年間

足利から両毛線に乗って

小山の朝鮮学校に通っていまして

う〜ん

精緻に描きこまれた両毛線の小山駅のシーンを観て

その当時の記憶が

にわかに込み上げてきましたね

↓↓↓

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このアニメーション

何せ描写がリアルでして

僕の遠い記憶の中だけかもしれませんが

映し出された光景は

まさにそのまんま

もう忠実に再現されています

特にこの

立ち食いそばの「きそば」

くぅ

懐かし過ぎる

↓↓↓

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中学時代は帰りによく食べましてね

これが美味しかったんだよなぁ

味覚っていうのは

いつまでも忘れないものですね

画面にさりげなく

「きそば」が映っただけで

匂いとか味とかが

猛烈な勢いで蘇ってきて

さらには

当時の学生時代の思い出までもが

走馬灯のように次々浮かんでくる不思議

つくづく

有無を言わさぬ映像の力に

驚嘆と感動を覚え

いつまでも

郷愁覚めやらぬ僕がいましたね

本編の目的地である岩舟も

駅構内が詳細に描かれていて

実際はあまり降りませんでしたが

でもなんとなく

この空気感

見覚えがあるなぁ

思わぬ懐かしさにとらわれた次第です

この映画

他にも大宮とか久喜とか

僕のテリトリー満載でして

なんだか観ていて

ワクワクしちゃいましたね

深海監督の『君の名は。』『天気の子』は

世間があまりに騒ぎすぎだったので

どうも引いてしまう僕がいましたが

実際

TVで放映された際に観た限りでは

なかなかどうして

2本とも骨太の見事な作品でしたね

語るとキリがないのでやめますが

この監督は才能ありますね

というわけで

『秒速5センチメートル』

深海監督の繊細な感性が脈々と息づく佳作

個人的な思い出がかなり入っていますが

是非ともオススメです

ところで

上記の「きそば」

もうとっくに閉店してると思ってたのですが

なんと2022114日まで

営業していたんだそうで

ビックリしましたね

話によると

僕の栃木の友人の会社が引き継ぎ

今は東武線の足利市駅前で復活されているんだそうで

折を見ていつか行ってみたいですね

つくづく

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