まぶたの奥

昼下がりの午後

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娘がスヤスヤと

気持ちよさそうに眠っているかたわら

空寝に浸る僕

まぶたを閉じていても

閉じたまぶた越しに

しっかりと目は見開かれています

目は開かれていて

ただ

まぶた

前を覆っているだけ

目の前の視界をさえぎっているだけ

という感覚

決して眠っているわけではない

するといつしか

まぶたを閉じている

その

闇の奥の

はるか彼方に

果てしなく拡がる銀河を見ます

いつのまにやら

心の目が見開かれて

やがて無数の微粒子のようなものが

辺り一帯に拡がります

それはまぶたを開けても

チカチカと目に映ります

誰もが心当たりあると思いますが

あれってなんなんでしょうかね

説明がしにくいのですが

視神経か何かに影響して

もやのようなものが角膜に映るのでしょうか

う~

思えばこれは遠い昔

僕が3歳くらいの頃から知覚していること

幼いとき一生懸命に寝ようとするのですが

いっこうに眠気が起きず

逆にますます冴えわたり

やがて心の目が見開かれてくると

微粒子が一帯を覆うのです

幼い頃はどことなく

怖かったのを覚えています

そうして

やがて

いつのまにか…

突然

宇宙の彼方から

巨大な隕石か何かが降ってきて

軽い衝撃が

あれれ

いつのまにか

うちの娘

お目覚めのようで

隕石ではなく

かかとだったようです(!)

つかの間の

シエスタでした

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