「ストックデールの逆説」

ビジネス書のベストセラー

『ビジョナリーカンパニー2/飛躍の法則』

↓↓↓

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今回は

優良企業

長期的で卓越した偉大な企業との

決定的な違いを

豊富なデータを駆使して

解明しようと試みた

この画期的な本書の中で

取り上げられている

とても興味深いエピソード

「ストックデールの逆説」をご紹介

「ストックデールの逆説」とは?

ベトナム戦争で捕虜として捕えられた

アメリカ軍人

ジム・ストックデール将軍についての

エピソードからとられた言葉です

ストックデール将軍は

ベトナム戦争の最盛期に

8年間捕虜生活を送り

20回以上拷問を受け

いつ釈放されるのか

まったく見通しの立たない

そんな過酷で絶望的な状況の中にあっても

決して自分を見失わず

できるギリギリのことをやりながら

最後まで生き抜き

無事生還を果たした人物

収容所から釈放され

アメリカの英雄となった

このストックデール将軍から

『ビジョナリーカンパニー2』の著者が

直接会って

聞き出した言葉が載っていました

以下、引用

↓↓↓

 …

収容所に放り込まれ

結末がどうなるかも知らなかった本人は

一体どのようにして

この苦境に対処したのだろうか。

私の質問に

ストックデールはこう答えた。

「わたしは結末について確信を失うことはなかった。

ここから出られるだけでなく、最後には必ず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にし、あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにすると」

(略)

わたしは次の質問をした。

「耐えられなかったのはどういう人ですか」

「それは簡単に答えられる。

楽観主義者だ。

(略)そう、クリスマスまでには出られると考える人たちだ。

クリスマスが近づき、終わる。

そうすると、復活祭までには出られると考える。

そして復活祭が近づき、終わる。

つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。

失望が重なって死んでいく。

(略)これはきわめて重要な教訓だ。

最後には必ず勝つという確信、これは失ってはいけない。

だがこの確信と、それがどんなものであれ、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはいけない。」

本書では

この話から何をくみ取るべきかというと

困難にぶつかるか

ぶつからないかではなく

人生の中で必ずぶつかる困難に

どう対処するかだ、と

つまり

厳しい状況にぶつかったとき

最後は必ず勝つ

という確信を失ってはならず

同時に

自分が置かれている現実の中で

最も厳しい事実を直視しなければならない

と述べられています

この一見相反する両極

これを本書では

「ストックデールの逆説」

と呼んでいますが

う~ん

これは

根拠のない自信

のようでもありますが

ちょっと違うような気もしますね

本当に深いところでの

イメージング

それにもとづいて

虎視眈々と過ごし

勝負の機会を窺う

そんな感じでしょうか

そして

例えば

ファンタジーとリアリズム

理想と現実

未来と現在

そんな相反する両極を併せ持つことが大事

ということで

これはまさに

共生のことを指していると

僕は読んでいて確信しましたね

まあこの

『ビジョナリーカンパニー2』では

偉大な企業に共通する項目として

こうした両面を併せ持っている点を

挙げていましたが

それにしましても

この「ストックデールの逆説」は

とても示唆に富んでいて

僕にとっては

人生のいろいろな場面で思い当り

様々な気づきをもたらしてくれる話です

いやあ

つくづく

上述のニュアンスが大事なんだよな

と実感する次第です

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