「夜とアドリブ」
前回
映画『ランブルフィッシュ』のことを書きましたが
ふと
日常
しょっちゅう車の中で聴いていて
なぜか
『ランブルフィッシュ』のことが
ふと頭によぎる
そんな曲があります
僕の大好きな
ORIGINAL LOVEの
2006年発売のアルバム
『東京 飛行』
↓↓↓
の中の一曲
「夜とアドリブ」です
以下、歌詞を引用
↓↓↓
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始祖鳥の羽毛で飾りつけた女
シロサイの仮面をかぶった男が誘う
いにしえの呪文を唱えて飛び立った
メキシコの遺跡で妖しく踊り明かすよ
魂がひとつ溶け合って
空に悲しく透明なアドリブを利かせて
津波が押し寄せる
リュウグウノツカイと蒼いシーラカンス
モーテルの壁から聞こえる魚の言葉
真夜中の縫い目が裂けた穴 くぐり
きょうもきみに逢える 光の速さで
ハネムーンに出よう
恵比寿から渋谷へ塗り絵して歩いた
きみの言いたいこと
いまはもう分かる気がする
東京上空を離れ
銀河系を離れて
遠く家を離れて
自分の名前も忘れ
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う~ん
異世界へトリップしたような
不思議な歌詞
渋い曲です
田島貴男の気だるいがなり声に乗って
ゆるやかに浮遊し
空へ空へと舞い上がる
イマジネーションに富んだ幻想の夜…
といったイメージで
つい
『ランブルフィッシュ』の
幽体離脱のシーンを連想させます
と
ふと
垣間見る予兆
う~ん
2006年発売ということなので
その5年近く後になりますね
歌詞からは
なんとなく
2011年の大震災を想起させ
また東京を徘徊するイメージから
当時
都内で起こった帰宅難民の姿を
思わず彷彿させられましたね
まあ
その穏やかな曲調から
ある意味
震災の犠牲者たちへの鎮魂歌のようにも
聴こえなくはなく
さらには
映画『ランブルフィッシュ』に漂っていた
ある種の
移り変わり
つまるところ
無常観
のような風情を
僕は
この一曲から感じとることができるかなと
そんなことを思う
秋の夜長です
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