無様な男の肖像
つくづく
惨めで無様な男は
往々にして
何故かカッコイイ
って
映画や漫画の中の話ですがね…
ふと
僕の中で
その原型は
もしかしたら
トチローかも
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『銀河鉄道999』や『ハーロック』で
おなじみの名キャラです
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ちなみに
このトチローの先祖は
作者、松本零士によれば
初期の代表作『男おいどん』の主人公
四畳半の部屋で極貧生活を送る大山昇太なのだそうで
ハハハ
容易に想像がつきますね
↓↓↓
おそらくは
松本零士自身を
なかば自虐的に描いているこのキャラ
丸眼鏡でデカい口、短足のガニ股…
うだつの上がらない風貌ながら
不思議と惹きつける魅力があるんですよね
つまりは
そこに
血が通っている
感情がみなぎっている
人間が刻み込まれている
ということなんだろうなぁ
と
映画でいえば
僕が真っ先に思い当たる作品は
言わずと知れた
これ
ジョン・シュレシンジャー監督の
『真夜中のカーボーイ』(1967年)で
足が不自由で、肺を患いながら
詐欺や万引きなどで
辛うじて食いつなぐラッツォを演じた
ダスティン・ホフマンですかね
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大都会ニューヨークの
まさに底辺を這うように生きる姿が鮮烈でした
↓↓↓
さらにこちら
ダーレン・アロノフスキー監督の
『レスラー』(2008年)
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ステロイドを打って身体を維持しながら
リングに上がり続ける
落ち目の中年レスラーの悲哀
その赤裸々な現実の姿
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う〜ん
リングの中でしか生きられない
不器用な男の生き様を
われらがミッキー・ロークが
自身の壮絶な実人生を重ね合わせたような
リアルさで熱演した話題作です
と
最後にもう1本
今度は
上質なフランス映画をご紹介
パトリス・ルコント監督の
『仕立て屋の恋』(1989)
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周囲から変人扱いされている
偏屈な仕立て屋の男
彼の毎夜の日課は
向かいの建物に住む
美しい女のプライベートを覗き見ること
って
本作は
ただの変態のおっさんを描いた映画では
決してありません
徐々に明らかになる秘密
そして孤独な中年男の切ないまでの純愛
いやあ
男は見かけが全てじゃない
ある意味
究極のダンディズムですね
↓↓↓
というわけで
つくづく
カッコ悪いがカッコイイ
惨めで無様な男たちの肖像でした
最後におまけ
こちらも
何故かカッコイイ
ご存じ
『紅の豚』のポルコ
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