シャンタル・アケルマン映画祭2023

昨年に引き続き開催します

ベルギーが生んだ鬼才

シャンタル・アケルマン(1950-2015)

監督作10本が一挙上映されるという

またとない企画です

↓↓↓

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アケルマンは

女性であり

ユダヤ人であり

バイセクシャルであった

その自身のパーソナリティを

創作の糧としながら

映画表現の定型にとらわれることのない

自由で革新的な作品を

次々生み出していきました

昨年、トピックになりましたが

イギリス映画協会が

1952年の第1回以来

10年に1度の頻度で選出される企画

The Greatest Films of All Time(=史上最高の映画)

において

8回目となる昨年2022年に発表されたランキングの

堂々1位に輝いたのが

なんと

アケルマンの代表作

『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』

だったのです

ええっ

確かにアケルマンのこの『ジャンヌ』は

すごい映画ですが

いくらなんでも1位って

まあ

近年の多様化の流れを汲みとった

見識ある選定であるにせよ

なんかちょっと

トレンドに乗っかった的な

ミーハーな印象も正直拭えず

ちょっとどうかなと

あまりに唐突すぎて

少なからぬ違和感を覚える僕がいましたね

ちなみに昨年のランキングのベスト10位は以下の通り

↓↓↓

①『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975、シャンタル・アケルマン)

②『めまい』(1958、アルフレッド・ヒッチコック)

③『市民ケーン』(1941、オーソン・ウェルズ)

④『東京物語』(1983、小津安二郎)

⑤『花様年華』(2000、ウォン・カーウァイ)

⑥『2001年宇宙の旅』(1968、スタンリー・キューブリック)

⑦『美しき仕事』(1998、クレール・ドニ)

⑧『マルホランド・ドライブ』(2001、デヴィッドリンチ)

⑨『これがロシアだ/カメラを持った男』(1929、ジガ・ヴェルトフ)

⑩『雨に唄えば』(1951、ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン)

となっておりまして

まあ錚々たるラインナップなわけですが

(個人的には『美しき仕事』という映画は観ていません…)

そうした中での

『ジャンヌ1位ってホント

ただ

14位に『5時から7時までのクレオ』(1962、アニエス・ヴァルダ)だったり

16位に『午後の網目』(1943、マヤ・デレン)だったりが

ランクインされているのを見ると

そうひねくれて捉えることもないですかね

まあ

ランキングのことは

この際よしとしまして

あらためて

このアケルマンの代表作『ジャンヌ』は

う〜ん

事実、はっきり言ってすごい映画なんです

何がすごいかって

どこが革新的かって

そこらへんを

『ジャンヌ・ディエルマン』というタイトルで

以前、僕が書いたブログ記事を

是非ともご参照こちら

というわけで

アケルマンの映画一挙10本の上映は嬉しいですね

いやあ

これはどこかで

なんとしても観に行かねばなりませんね

こちらは昨年開催された

アケルマン映画祭について

僕が書いたブログ記事ですこちら

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