映画『シン・ウルトラマン』

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2022年公開の日本映画

『シン・ウルトラマン』

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ご存じ

往年の特撮ヒーロー「ウルトラマン」を

『シン・ゴジラ』(2016)を手がけた2人が

再びタッグを組んで映画化

庵野秀明()が企画・脚本

樋口真嗣が監督を務め

舞台を現代に置き換えて再創造した話題作です

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って

何なんでしょう

この込み上げる強烈なまでの懐かしさは

初代ウルトラマンは

僕は世代的にリアルタイムではないのですが

幼い頃はもちろん

さんざん夢中になりましたからね

まあゴジラと比べても

ウルトラマンは格別ですね

何より特筆すべき

空から落下して

唐突に出現するウルトラマンの威容

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ただ巨大というだけで

にわかに醸成される

異質な

そして圧倒的なまでの違和感

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う〜ん

現実に

実際にウルトラマンや怪獣が出現したとしたら

これを現代社会を舞台にあくまでリアルに描いたとしたら

違和感を違和感のままに

このリアルとファンタジーが絶妙にせめぎ合う

ある種、シュールで奇妙なシチュエーション

名門、円谷プロによる

長年培ってきた特撮技術の粋が結集した本作は

愛情とノスタルジーに溢れた

作り物感満載のB級テイストを残しつつ

一方で

禍々しいほどにリアルな風情をそこかしこに宿し

観る者に確かな説得力をもたらしています

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と本作は

動と静のコントラストが

ひときわ鮮やかです

街を破壊されながら

外星人である禍威獣(カイジュウ)たちと

激しい戦闘を繰り広げる一方で

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対照的に

淡々と交わされる語りや問答が

全編

ことの他多い

むしろ本作は理屈の方が先行する印象です

外星人の地球への侵食を巡るやりとりだったり

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ここらへんも面白い

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また

地球の新たな監視者にして裁定者

ゾーフィ(ゾフィー!)との

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地球を残す残さないの話だったり

ウルトラマンの存在理由だったりと

ある種、観念的な響きを帯びた対話も興味深いですね

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とまあ

そしてあらためて

まじまじと

このウルトラマンの佇まいの妙です

つくづく

細くて長くてしなやかな身体の線

鋭利な刀のような

そのフォルムの

得も言われぬ美しさ

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中性的な雰囲気をまとい

穏やかで静謐な出立ちが

時に

まるで仏像のような風情を醸し出しています

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また必殺技スペシウム光線の

その凄まじい破壊力と反比例するかのような

ある種、慎ましく優しい光

う〜ん

もう懐かしくてたまりませんね

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物語は

政府によるスペシャリストチーム

「禍威獣(カイジュウ)特設対策室専従班」

=通称「禍特対(カトクタイ)

を軸に展開し

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主要キャラの長澤まさみをはじめとして

ちょいちょいギャグを突っ込んでくる演出ですが

そのチームのひとりが

ウルトラマンと融合することになる地球人

神永(斎藤工)

かれの不可思議な表情もそれっぽくていい

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変身する際の

時が止まったかのように

悠然と、超然と流れていく独特の空気感

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そして終盤

いよいよ

ゾーフィによって地球上空に配備されることになる

地球および人類の廃棄処分のため起動した

天体制圧用最終兵器「ゼットン」が登場します

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巨大なエネルギーが生成されるプロセスの

その脅威の様

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って

僕の遠い記憶の中では

圧倒的に最強の怪獣であったゼットン

TVドラマの最終回で

初代ウルトラマンが敗北を喫してしまう相手なのですが

当時はこんな感じ

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懐かしいですね

そんなゼットンの風貌を

強大なパワーとスケールをもって再創造した産物がこれ

ウルトラマンとは大きさもパワーも何もかも違いすぎます

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それでも地球人たちが叡智を結集し

ブラックホールへとゼットンを誘導する作戦を

ウルトラマンが見事遂行し

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おっと

高次元へと移行していくビジュアルが

摩訶不思議なB級テイストでいいんですよね

ウルトラマンを連れ戻すべく

再び現れたゾーフィとの最後の問答

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とまあ

そんなこんな

まだまだ書きたいことがありますが

きりがありませんね

ちなみに円谷プロは

現在、なんと

わがパチンコ業界の遊技機販売大手フィールズの傘下になっていまして

持株会社体制に移行したフィールズの現在の社名は

「円谷フィールズホールディングス」となっています

ホントわからないものですね

というわけで

庵野&樋口監督によって再創造を果たした

『シン・ウルトラマン』

いやあ

最高でした

それはそうと

『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に続いて

今度は

『シン・仮面ライダー』だそうで

ハハハ

これまた楽しみが尽きませんね

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