一流の映画
一流の映画とは?
って
話せば長くなること必至…
今回は一流の映画
そのものについての話ではなく
一流の映画を観る
こちら側の心理について一考
つくづく
一流の映画ほど観ていて疲れます
何が疲れるって
僕なんか
とにかく
一流の映画に
日々出会いたくて
仕方がないわけでして
まあ観る前から
これはおそらく
二流だろう三流だろうと
好き勝手にのたまってるわけでして
それはさておき
一流の予感がする映画なんか
もう観る前からそわそわして
それはもう落ち着かないものです
…で
観はじめて
とたんにガッカリ
あ~あ
これは違うな…
と
一流の映画には
そうめったに出会えるものではないのです
それが一流の一流たるゆえん
ところで
さっきから偉そうに言っていますが
ここでいう一流の定義は
これはもう完全に
僕の独断と偏見の所産でして
あしからず…
で
話を元に戻しますが
映画を観はじめてすぐに
これは
と思う映画にめぐり会ったとします
う~ん
一流の予感
観ていて
次第にボルテージが上がってきます
そうして観ている最中
ふと
こんな思いにとらわれるのです
ああ
頼む
無事
一流を全うしてくれ
そう
一流の予感がする映画ほど
早く終わってほしいものなのです
出来がよければよいほど
ちょっとしたミスを発見したり
退屈な思いをして
幻滅したくないのです
一流じゃなかったという結論に
思い至りたくないのです
まあ
ちょっと位いいやとは
決して思えませんね~
自分の気持に嘘はつきたくないですからね
そうして
どうかこのまま
傑作のまま
エンディングを迎えてほしい
と切望しながら
観ることになるのです
それくらい
いい映画は緊張感に満ちているのです
まるで試験官のような心境です
なので
一流の映画ほど
観ていて疲れるのです
変な話ですがね…
でも
そうやって観ていて
最後まで素晴らしいまま
無事エンディングを迎えたときは
感慨もひとしおです
ただ
一流の映画は
基本的に尻上がりですね
観ていて危なっかしいとか
張りつめた精神の高揚が
弛緩しそうな余地は
一流の映画ほど
あまり見当たりません
なので先ほどから言っているような
別の意味での
ハラハラドキドキ感を抱いた時点で
実はその映画は
もう一流ではないのかもしれませんがね…
う~ん
もしかしたら僕が勝手に
その映画を
一流に仕立て上げたいだけなのかも⁈
そこらへんは
自分でも正直わかりませんね…
いずれにしましても
自他共に認める真の傑作は
もちろん
観ていて
時間を忘れてしまうものですからね
でも
たとえば
“いつまでも観ていたい”
というような映画は
僕はただ
居心地がいいという意味で
しょせん二流の映画だと思っています
僕は一流の映画に
居心地の良さは無用だと思います
一流の映画はまぎれもなく
自分の中で
ある種の内部分裂を起こします
↓↓↓
(byポロック)
…と
いやあ
話が長くなりそうなので
またの機会に…
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