消費と文化

アメリカが

イギリスにとって代わり

世界の覇権を握るきっかけとなった

第二次大戦以降

急速に定番化した

大衆消費社会

やがて日本にも普及し

また後に

ソ連をはじめとする東の共産圏が

崩壊したこともあって

消費文明が世界を取り巻いていきましたが

ここにきて

少し見直されつつあるようです

世界は

市場原理のもと

科学の発展と共に

便利さの追及に拍車がかかり

至る所で

大規模な開発が推し進められた結果

その代償として深刻な環境破壊と

物が過剰にあふれた

飽和の時代を迎えるようになりました

う~ん

便利さそれ自体は

もちろんいいのですが

一方だけではダメなんでしょうね

やはり最低、二軸はほしいもの

新しく便利な商品が次々と出て

人々はそのつど購入して

そうして

どんどん消費して

経済が回っていった

まさにその反動が

いま押し寄せてきています

前述した環境問題などの影響も手伝って

最近は物質による豊かさだけでは飽き足らず

物を持たない

あるいは

必要最低限の物だけで事足りて

それよりむしろ

精神的な満足

充足感を求めるような人々も

増えてきたように思います

まあ

それだけ社会が成熟してきた

ということですね

でもこれは先進国といわれてる国に

限った話でしょうがね

いずれにしましても

自由主義経済の加速

物の消費が促進されればされるほど

それと同等の逆ブレが起きるもの

日本なんかでも

ただ今

余計な物を持たない

あるいは

いい物をより長く

大切に使いましょう

といった風潮が

徐々に強まっているような気がします

ということで

物を大切に使うということですが

ただ単に

長持ちすればいいってわけじゃないですよね

長持ちするには

使う方もそうですが

その物自体も長持ちに足る

機能、性能

またデザイン

あるいはどんな理由であれ

人々の心を捉えて離さない

魅力を備えていなければならず

そういった

時の風雪に耐えて

なお

人々を魅了してやまないものこそが

名品

名作

名画

の称号を得られるのです

長く使えば使うほど

積み重ねれば重ねるほど

味が出るというような物ですね

わがホール業界に目を転じてみましても

よく機械を大切に使いましょう

といいますが

その機械の生産台数やスペック

販売への力加減などを通して

にわかに聞こえてくる前評判からかんがみて

果たして

どのくらいの寿命の機械なのかを

適切に判断し

その寿命を念頭に入れて活用することが

むしろ大切だったりします

って

そういった機械の前に

なによりもまず

パチンコ業界

あるいは

パチンコホールこそ

これまさに

経済の縮図なわけでして

ある意味

消費してなんぼな部分がありますね

思うに

昔のパチンコホールは

軍艦マーチや

ちんどん屋の笛の音に誘われて

大人のひといきれや

タバコの煙る世界に

足を踏み入れる的な

むしろ時間の経過と共に

味が増してゆくような

パチンコ台の盤面を這う玉の行く先を

ひとりじっと見守りながら

つかの間

一喜一憂する

どこかそんな

文化的な風情があったように思いますね

でも今のホールは

そうした風情が入り込む余地は

まずどこにも見当たらないくらい

熾烈な競争の激化した

物々しい世界に

なってしまったように思います

ホールから

そういった風情がなくなったことを嘆き

昔を懐かしむ年配の方も

多くいらっしゃるようですしね

う~ん

これは

サービス業としての発展に伴って考えると

致し方ないにしても

現在はあまりにも

お金がかかり過ぎる業界に

なってしまい

庶民の娯楽という位置からは

遠く離れた存在になってしまったようです

低玉貸営業の普及によって

少しは身近な遊びに戻った部分も

あると思いますが

やはり

短いスパンでとらえた

消費一辺倒だけではない

長い歳月を経て勝ち得た

味わいや風情といった要素を

高尚にならないよう気をつけながら

現代の最新設備のホールに

持ち込むことができれば

それはそれで面白いかも

な~んて思ったりします

なぜなら

パチンコは

物質的な豊かさよりも

むしろ

精神的な豊かさ

ハラハラ

ワクワク

ドキドキ

そうした心の健康をもたらす

大人の最適な遊びだからです

今後、高齢化が進み

ますます成熟していく社会の受け皿として

時代を映し出す鏡として

パチンコホールが

存在していればいいなと思います

いやあ

その前に

若者のパチンコ離れを

食い止める方が先ですかね

おまけ

↓↓↓

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(…by ウォーホル)

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