映画『パラサイト 半地下の家族』
ただいま日本国内で大ヒット上映中です
昨年のカンヌ国際映画祭で
韓国映画では初となる
最高賞のパルムドールを受賞した
ポン・ジュノ監督の力作
『パラサイト 半地下の家族』
↓↓↓
公式サイトは→こちら
この映画はまだ上映中ですし
内容的になおさらネタバレ厳禁ですね
なので今回はホント
余計なことをベラベラ書くのは控えたいと思います
以下、ストーリーをサイトより引用
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キム一家は家族全員が失業中で
その日暮らしの貧しい生活を送っていた
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そんなある日
長男ギウが
IT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ
家庭教師の面接を受けに行くことに…
そして妹ギジョンも
兄に続いて豪邸に足を踏み入れる
更に妹のギジョンは
ある仕掛けをしていき…
“半地下住宅”で暮らすキム一家と
“高台の豪邸”で暮らすパク一家
この相反する2つの家族が交差した先に
想像を遥かに超える
衝撃の光景が広がっていく
…
韓国の坂道の多い起伏に富んだ地形
入り組んだ路地などで実際よく目にする
“半地下”という特殊な居住空間
そのドヤ街然とした忙しない風情
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そこを襲う土砂降りの豪雨
う〜ん
面白い
本作は世界的に拡大の一途を辿る格差社会
その韓国における生々しい実態を
半地下と高台の鮮やかな対比という
ユニークなシチュエーション設定の中で
情緒豊かに
しかし容赦のない辛辣さで描いてみせます
↓↓↓
つくづく
映画ってリズムが大事だなぁ
ポン・ジュノの映画は
静から動、動から静への緩急のつけ方や
アップと全体の切り返しが
とにかく自由自在でうまい
さらには平静と不穏
いわばノーマルとアブノーマルの行き来が絶妙で
登場人物たち一人一人の際立つキャラ造形
グロテスクなビジュアル表現と相まって
観る者を虜にするそのダークな世界観に
ひたすら打ちのめされること必至です
まるで家に生息するゴキブリだな、こりゃ…
またそもそも
韓国語自体がとても躍動的で人間臭く
役者たちから発せられる台詞回しが
本作の小気味よいテンポを
活き活きと牽引します
それはそうと中盤以降
怒涛のようになだれ込んでいく予想外の展開には
いやはや
面食らいました
まさに南北分断の歴史がもたらした遺物ですね
(おっと…)
つくづく
荒唐無稽のようで
時折
唐突に垣間見える
リアル…
そして
目の前で繰り広げられる
そのブラックな光景に
心底戦慄を覚えると同時に
う〜ん
しかしそれはあまりに切実で胸に迫ります
ユーモアの中の狂気
まさに悲喜劇
これはまぎれもない現代韓国社会の
ありのままの姿
いや
先進国全般における格差社会のいまを
捉えていると言えましょうか
というわけで
韓国映画のレベルの高さを世界に知らしめた
鬼才、ポン・ジュノ監督による
恐ろしい毒気に満ちた人間ドラマの傑作です
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おまけ
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容疑者となった息子の無実を晴らそうと
ひとり奔走する母を描いた
『母なる証明』(2009)
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この映画について
僕が以前書いたブログは→こちら
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