『EBPMとは何か』

現衆議院議員で

自民党の小倉まさのぶ氏(1981-)

の著書です

↓↓↓

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EBPMとは

Evidence Based Policy Making」の略称で

いわば

「エビデンス(証拠・根拠)に基づく政策立案」

と訳します

以下

本書の目次を転載

↓↓↓

1章 政治の現場から見たEBPM

2章 EBPMとは何か

3章 EBPMによって政策評価制度に魂を込めよ

4章 EBPMをめぐる欧米の経験

5章 「ナッジ」―EBPMと車の両輪となるキーワード

6章 地方自治体から発信されるEBPMの可能性―横浜市の挑戦

7章 我が国におけるEBPMの進化に向けて

となっています

いやあ

エビデンスという言葉は

私ども遊技業界においても

ここ近年、特に求められ

何かと使われているキーワードでして

う〜ん

僕らはいかに日頃から

勘と経験と思い込みに

とらわれていることでしょう

つくづく感じる今日この頃ですね

本書でも

エビデンスが不明確な政策は

枚挙にいとまがないと記されていますが

国会議員である著者の小倉さんは

政界でこのEBPMの普及浸透に励んでいる一人です

現在、こうした取り組みは

政府全体で推進されていまして

EBPMとは何かについては

平成30年度内閣府取組方針では

「政策の企画立案をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで政策効果の測定に重要な関連を持つ情報やデータ(エビデンス)に基づくものとすること」

と定義づけています

本書の中から

いわく

風が吹けば桶屋が儲かる

的なロジックモデルが求められる、と

ロジックモデルとは

①政策の実施に必要となる資金や労働力などの投入資源(インプット)

②その資源を生かして行われる行動(アクティビティ)

③活動によって直接的に生み出されるもの(アウトプット)

④政策により生じた効果(アウトカム(政策効果))

の間における

「論理的」関係を表現する説明図のこと

ふむふむ

さらには

このロジックモデルを立証する

エビデンス(証拠・根拠)の存在

そのエビデンスを揃えるための

統計データの整備

これらを結びつけ

そして

因果関係の検証プロセス

に絶えず当てはめていくということ

こうした一連のことを

具体的な事例に基づいて繰り返し実施していく

とまあ

ちょっと難しい内容ですが

なるほど納得ですね

つまりは

統計データと社会科学の知見の活用

ということに集約されますかね

つくづく重要だなと感じます

また

5章のナッジに関する記述は興味深かったですね

「ナッジ」とは

「ひじ等で相手をそっと押して注意を引いたり前に進めたりすること

「特定の決断や行動をするようにそっと説得・奨励すること」

を意味します

ナッジのわかりやすい事例は

ハエや二重丸等の「的」が描かれた男性の小便器

利用者が狙いを定めることで尿の飛散防止と清掃費用の削減につながったとされている

などがあります

このナッジの概念を取り込んで

EBPMを促進する事例を挙げていて

なるほど明快ですね

というわけで

なかなか

理解が追いつかない箇所も多々ありましたが

今後、あらゆる分野で必須とされるであろう

考え方、スキルのよき指南を頂いた次第です

さあて

ちゃんと勉強しようっと

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