岩波ホール閉館決定

先日の読売新聞記事より

一部転載

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ミニシアターの草分けとして知られる東京・神保町の岩波ホールが、コロナ禍による「急激な経営環境の変化」を理由に、729日をもって閉館する。

創立から54年。世界各地の名作を上映し続け、日本の映画文化の多様性を担ってきた老舗の突然の発表に、関係者やファンは衝撃を受けている。

岩波ホールの外観です

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過去に上映されたチラシが貼られた

ロビーの壁面

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記事はさらに続きます

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200余席の小さなホール。1968年の開場時、作家の野上弥生子さんは祝辞で、「小さな空間だからこそ、大きなところではできない質の高い催し物ができる」とエールを送った。

世界の埋もれた名作を発掘、上映する運動「エキプ・ド・シネマ」(フランス語で映画の仲間の意味)74年に開始。

総支配人・高野悦子さん(2013年死去)は、日本で上映機会の少なかったアジア・アフリカ・中南米の名作や、興行大手が「もうからない」とみなした欧米映画の、小規模でも良質な作品に光を当てていった。

日本公開のあてがなかったインドのサタジット・レイ監督『大樹のうた』が上映第1作だったことに、この理念が凝縮されている。

興行のプロは「リスクが大きすぎる」と反対したが、口コミで評判が広がり、4週目に満員に。上映は通算23週に及んだ。

以降、予告した上映期間中は打ち切りをしないことを運営上のルールに掲げ、65の国と地域の271作品を紹介。

ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督ら、上映を契機に日本で幅広く見られるようになった作家も多い。

女性監督作や、日本の若手監督の作品も積極的に上映し、映画人の育成にも貢献してきた。

しかし、1980年代のミニシアターブームを支えた観客が高齢化し、動画配信サービスを利用してスマートフォンなどで映画を見る習慣も定着。コロナ禍で、厳しい運営を余儀なくされていた。

全国のミニシアターでつくる「コミュニティシネマセンター」の岩崎ゆう子事務局長は、「閉館が意味するのは、映画館が一つなくなるということだけにとどまらない。世界中のゆかりのある映画人が大きな影響を受けるのではないか」と危惧する。

多様な映画が作られ見られる環境の礎が失われてしまうことへの喪失感は、日に日に大きくなっている。

う〜ん

僕自身も

去来する思いに身を委ね

言え知れぬ寂しさにとらわれながら

しみじみ記事に見入ってしまいましたね

岩波ホールかぁ

つくづく

ミニシアターの中でも

別格な存在でしたね

僕も少なからず

襟を正して観た覚えがあります

って

そういえば

ここ近年はすっかりご無沙汰だったなぁと

思い至るも時すでに遅し

といった感ありで

あるひとつの時代の終焉を迎えた

そんな

象徴的な閉館のNEWSでしたね

ということで

僕が過去

岩波ホールで観た映画の中で

印象に残っている作品を

以下に列挙

◎『ローザ・ルクセンブルク』(1985)

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ドイツのマルガレーテ・フォン・トロッタ監督による

どこまでも硬派な力作

19世紀末から第一次世界大戦に至るまでの

動乱のベルリンを生きた女性革命家

ローザ・ルクセンブルクの

半生を綴った伝記作品

◎『芙蓉鎮』(1987)

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中国の名匠、謝晋(シェ・チン)監督作品

文化大革命という激動の時代背景において

厳しい試練を強いられたひとりの女性と

彼女を取り巻く人々を

情感豊かに描き出します

◎『八月の鯨』(1987)

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イギリスのリンゼイ・アンダーソン監督による

アメリカ映画

アメリカ・メイン州の小さな島で暮らす老姉妹(リリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィス)が

海辺の美しい家で過ごす穏やかな夏の日々

ささやかで満ち足りた日常の中で

老いを見つめた傑作です

◎『眠る男』(1996)

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日本の小栗康平監督作品

群馬県が人口200万人突破を記念して製作

山間の小さな町を舞台に

山から転落し

意識不明のまま眠りつづける男・拓次を中心に

そこに暮らす人々を

静謐な眼差しで描いた人間ドラマです

◎『フィオナの海』(1994)

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アメリカ、インディーズの雄

ジョン・セイルズ監督作品

アイルランドの北西海岸に浮かぶ小さな島

ローン・イニッシュ島を舞台に

民間伝承と寓話を融合させたファンタジー

不思議な余韻に包まれる異色作です

いやはや

なんとも懐かしいですね

というわけで

岩波ホールも

閉館まで残すところあと半年ちょっと

できればそれまで

一度くらいは観に行きたいものですね

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