映画『今宵かぎりは…』再鑑賞

スイスが生んだ耽美派
ダニエル・シュミット(1941-2006)の
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記念すべき長編第1作
1972年製作の
『今宵かぎりは…』
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先日
デジタル・リマスター版がリリースされまして
まさにこの時を待ち望んでいました
本作の他に
『ラ・パロマ』(1974)と
『季節のはざまで』(1992)による
Blu-ray3本セットとなっていまして
いやあ
これは嬉しい
とまあ
この『今宵かぎりは…』は
以前、本ブログに書いていまして
その時の記事は→こちら
って
おいおい
一度書いておいて
また書くのかよっ
となりそうなので
上記の記事を参照していただきたいのですが
だいぶ経ってからの再鑑賞となりましたので
うろ覚えの記憶が
かなり鮮明になった感がありますね
久々の視聴にもかかわらず
大筋といいますか
映画そのものの印象は
まったく変わっていませんでした
(われながらよかった
ガッカリしたらどうしようかと
内心焦っている自分がいましたので…)
映像がよりクリアになった分
見えなかった部分が見えるようになって
少しだけ理解が深まったように感じますが
いやいや
なんのなんの
本作において
ホテルの屋敷内で
淡々と繰り広げれられる宴に宿る
その禍々しくも妖しいムードに満ちた映像の
真意を
内実を
理解することなど
やはり到底できはしませんでしたね
ふぅ
つくづく
本作に映し出された一部始終の
なんとまあ
不気味で魔術的で
そして
優美で魅惑的な世界観でしょうか
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おっと
以前書いた記事と
重複する部分がありますが
念のためBlu-rayのパンフレットの文を転載
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【あらすじ】
年に一度の祭りの日、この夜に限り、館の主人は召使いと役割を交換する。召使いたちの前に主人らの手で次々と飲み物や料理が運ばれ、晩餐が開かれる。甘い恋歌や旅芸人一座の劇、魅惑的なダンスなど出し物が披露され、やがて降霊術が始まる…
と
本編で
旅役者一座の女優を演じるのが
かのイングリット・カーフェン
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さらに彼女と次作『ラ・パロマ』で共演する
ペーター・カーンも強烈な存在感を発揮
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また僕の中で
強烈な印象に残っているのが
サン=サーンスの白鳥の曲で
サロメを踊る孔雀姿のダンサーで
演じるのは
ローズマリー・ハイニケル(通称ロージー・ロージー)
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彼女は
当時のドイツ・サブカルチャー界の象徴的存在だそうです
とまあ
あらためて
冒頭のワンカットながら
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森の中に屹立する
古城のような風情を醸し出す
シュバイツァーホフ・ホテル内で
繰り広げられる宴の異様
よくよく
一夜だけ立場が逆転する
という祭りに象徴されるように
ここではある種
絶対的な階級構造が
閉ざされた世界の中に息づいています
その背景には
滅びゆく貴族文化があり
年に一度の宴を通して
貴族の
退廃的なまでの
様式美に彩られた
特異な相貌が
一夜だけ
(今宵かぎり)
露わになる…
↓↓↓
いやあ
やっぱりすごい映画だ…
こんな映像は
なかなか
観ることはできませんね
撮影のレナート・ベルタも
こりゃ只者じゃないな
一般商業映画のスタイルではないので
なおさら実験的で前衛色の濃い
異質な世界観が創出されています
というわけで
『今宵かぎりは…』
つくづく
鬼才ダニエル・シュミット
恐るべし
あらためて
その無二の美意識が全編にみなぎる
稀に見る異色作です
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