映画『ヒート』

1995年のアメリカ映画

『ヒート』

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171分の力作です

名匠マイケル・マン監督の

奇をてらわない正攻法による堂々たる演出

スタイリッシュかつ重厚な映像でスリリングに展開されるドラマに

たちまち引き込まれること必至です

主演は

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノという

同格スター同士の共演

いわゆるダブル主演です

何より稀代の名優二人をひたすら格好良く撮ることに腐心した

これはいまどき珍しいスター映画ですね

強盗団のリーダーにデ・ニーロ

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捜査担当の刑事にパチーノ

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刑事と強盗

二人は正反対の立場ながら

プロとしての信念や流儀

プライベートを省みない姿勢

他を寄せつけない孤独な様など

まるで似た者同士

まさにコインの表と裏です

感情を露わにして捜査に奔走する激情的なパチーノと

終始抑制された佇まいのクールで冷徹なデ・ニーロ

何もかも対照的ながらどこかお互い通じ合っている

善悪を超えた

ある種の共鳴

さらには友情とでもいいましょうか

そんな奇妙な信頼関係が端々に感じられて 

とにかく面白い

何より当時40代で油が乗っていた二人が醸し出す

男の凄み、色気

二人とも渋いなぁ

おっ

ソーシャル・ディスタンス

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劇中で

パチーノとデ・ニーロが

唯一対面するシーンですが

実際、二人が一つの画面に一緒に映ることはほぼありません

これはマン監督の演出意図によるもので

監督は見事な対を成す二人の両極を表現するため

二人が一画面に収まるショットをとらず

互いの肩越しから撮られたバストショットを

交互に映し出すという

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シンプルな画面構成を選択

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敵対関係にある二人の一瞬の交流を

鮮やかに映し出すことに成功しています

静かな緊張感が漂う名シーンですね

このシーンは公開当時

二人を別々に撮って合成したんじゃないか

という疑惑を生んだほどです

さらにはクライマックスとなる

白昼の市街地での攻防シーン

強盗団と警官隊による数十分にわたる銃撃戦です

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Wikipediaによれば

監督はリアリティを追求するために

劇中で使用されている銃撃音は

全て実際の音を収録し使用しているんだそうで

僕は公開当時、映画館で観ましたが

まあ臨場感に溢れています

何が迫力かって

銃撃音がとにかくすごくて

身体の芯まで響くような轟音なんですよね

さらには撮影に当たって

監督は役者たちに

実弾による射撃訓練を受けさせたんだそうで

結果

リアルで迫真力に満ちた素晴らしい銃撃シーンとなりました

そしてラストで二人が繰り広げる

対決の無情

漂う哀感

う〜ん

終始唸りっぱなしです

つくづく

男たちがひたすらかっこいい映画

『ヒート』

傑作でした

ついでに

同格スター共演による映画を

以下に少々

◎『インファナル・アフェア』

2002年の香港映画

トニー・レオンとアンディ・ラウのダブル主演

潜入捜査官としてマフィアに入り込む男と

マフィアから警察に潜入する男の苦悩の物語

構図的に『ヒート』とよく似ています

シリーズ化された3本ともオススメですね

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◎『タワーリング・インフェルノ』

1974年のアメリカ映画

ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーン

という二大トップスターの

クレジットの順番問題があまりにも有名な

ダブル主演映画の決定版です

トップクレジットは

果たしてどっちが先かで

製作陣が悩みに悩み

結果

冒頭で左のマックイーンに対し

右の一段上部にニューマンを配置するという

苦肉の策を採用

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あらためてスター俳優たちの

デリケートな序列事情を

白日の元にさらしました

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というわけで

同格のスターたちの共演には

いろんなエピソードがついて回りますね

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