映画『ブーべの恋人』

1963年製作のイタリア映画

『ブーべの恋人』

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監督はイタリアの名匠

ルイジ・コメンチーニ(1916-2007)

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イタリアの名女優、クラウディア・カルディナーレと

『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスが共演した

社会派メロドラマの名作です

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第二次世界大戦末期のイタリア、トスカーナ

農村の娘マーラは

パルチザン活動で死んだ兄のお悔やみに訪れたブーべに

なんとなく心惹かれ

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その後、何度か会って

心通わせていくうちに

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やがて2人は愛し合うようになる

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しかしブーベは

ファシストの憲兵とその息子を殺し

国外逃亡を余儀なくされ

その後、捕らえられてしまう

マーラはブーベの無罪を願い偽証しようとするが

法廷で嘘がつけず

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ブーベは14年の判決を受ける

その間、真面目な青年ステファノと知り合い

心揺れたりするも

結局、マーラは

ブーベの妻となることを決意し

以来、2週間ごとに

刑務所通いを続けるのであった

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いやあ

ベタでもなんでも

いいものはいい

ほんの些細な出会いが

縁となり

人生を大きく左右する

貧しい農村暮らしで

退屈な日々を送るマーラの前に

時折ふらりと現れては

すぐ立ち去っていく風のようなブーべ

その度ごとに

マーラの心は動かされる

ブーべとの

つかの間の交流は

明日を見出せない彼女の心を満たす

かけがえのないひとときとなる

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いつしかマーラは

ブーべとの人生を夢見るも

しかし現実は思うようにはいかず

彼女の前に

14年の歳月という試練が課せられる…

う〜ん

まこと切ないお話です

劇中流れる哀切なメロディが胸に響きますね

つくづく

マーラの強い視線に宿る

好奇心と警戒心

気丈にふるまいながらも

時折、垣間見える脆さ

少女のように無邪気で可憐な表情と

凛とした強さを秘めた美しい大人の女性の一面

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いやあ

クラウディアが

戦後の混乱期を生きる

ひとりの若い女性の健気な姿を

絶えず揺れ動く繊細な女性心理を

的確に表現していて

素晴らしいですね

本作の彼女は本当に魅力的です

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とまあ

あらためて

昔のイタリア映画っていいですね

僕は好きだなぁ

観た後も

いつまでも余韻に浸ることができます

というわけで

『ブーべの恋人』

コメンチーニ監督の匠な演出が光る

大人の恋愛映画の名作

今更ながら

オススメです

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