橘玲『バカと無知』

2022年10月15日発刊

『言ってはいけない』で知られる

橘玲の著書

『バカと無知-人間、この不都合な生きもの-』

↓↓↓

IMG_7748.jpeg

この人の本は

ついつい

手にとって読んでしまいますね

いやあ

それにしても

面白い

本書は

人間社会における

常識や先入観をとっぱらった先にある

人間の本性に

ズバリ迫っていきます

どこまでもエビデンスを重視し

感情を排した

客観的な事実をもとに

人間の奥底にある本音

いわば真実の姿を

炙り出そうと試みます

さながら社会学者の趣きですね

って

タイトルも目次も

キャッチーで目を引く言葉が並びますね

ということで

以下、本書の目次を転載

↓↓↓

【目次】

◎PARTⅠ 正義は最大の娯楽である

1なんでみんなこんなに怒っているのか

2自分より優れた者は「損失」、劣った者は「報酬」

3なぜ世界は公正でなければならないのか

4キャンセルカルチャーという快感

◎PARTⅡ バカと無知

5バカは自分がバカであることに気づいていない

6「知らないことを知らない」という二重の呪い

7民主的な社会がうまくいかない不穏な理由

8バカに引きずられるのを避けるには?

9バカと利口が熟議するという悲劇

10過剰敬語「よろしかったでしょうか?」の秘密

11日本人の3人に1人は日本語が読めない

12投票率は低ければ低いほどいい

13バカでも賢くなれるエンハンスメント2.0の到来

◎PARTⅢ やっかいな自尊心

14皇族は「上級国民」

15「子どもは純真」はほんとうか?

16いつも相手より有利でいたい

17非モテ男と高学歴女が対立する理由

18ほめて伸ばそうとすると落第する

19美男・美女は幸福じゃない

20自尊心が打ち砕かれたとき

21日本人の潜在的自尊心は高かった

22自尊心は「勘違い力」

23善意の名を借りたマウンティング

24進化論的なフェミニズム

◎PARTⅣ 「差別と偏見」の迷宮

25無意識の差別を計測する

26誰もが偏見をもっている

27差別はなぜあるか?

28「偏見」のなかには正しいものもある?

29「ピグマリオン効果」は存在しない?

30強く願うと夢はかなわなくなる

31ベンツに乗ると一時停止しなくなるのはなぜ?

32「信頼」の裏に刻印された「服従」の文字

33道徳の「貯金」ができると差別的になる

34「偏見をもつな」という教育が偏見を強める

35共同体のあたたかさは排除から生まれる

36愛は世界を救わない

◎PARTⅤ すべての記憶は「偽物」である

37トラウマ治療が生み出した冤罪の山

38アメリカが妄想にとりつかれる理由

39トラウマとPTSDのやっかいな関係

40「トラウマから解放された私」とは?

付論1 PTSDをめぐる短い歴史

付論2 トラウマは原因なのか、それとも結果なのか?

…となっています

よくよく

興味深い項目だらけなのですが

備忘録的に

特に気になった箇所を

以下、思うままにチョイス

・「バカの問題は、自分がバカであることに気づいていないことだ」byダニングとクルーガー

・自尊心というのは要するに他者の評価のことだ。ヒトは徹底的に社会的な動物なので、他者からの評価が自尊心や自己肯定感と結びつくように「設計」されている。

その一方でわたしたちは、自尊心が下がることを、殴られたり蹴られたりするのと同じように感じるらしい。脳は感覚器官からの入力を処理するだけなので、ナイフで刺されることと、面と向かって批判されること(いまならSNSで炎上すること)を区別できないのだ。

・SNSは人類の進化には存在しない環境で、自分は安全な場所にいながら、相手を一方的に攻撃できるという、言論空間のプラットフォームとしては最悪の環境をつくり出した。そこではささいなことで自尊心を傷つけられたと感じた者たちが罵詈雑言や誹謗中傷をぶつけ合っている。

・徹底的に社会的な動物である人間は、集団としての自尊心が低下すると攻撃的になるが、それと同様に、個人としての自尊心が揺らいだときもきわめて危険だ。経済格差が拡大すると、自分が虐げられていると感じる層が増えて、あちこちで怨恨(ルサンチマン)が噴出する。これは世界的な現象で、アメリカではトランプ現象を引き起こし、日本では「上級国民」批判となって表れた。母子が死亡した池袋の交通事故の炎上騒動はその典型だろう。

・ステレオタイプというのは、ヒトの集団をいくつかのカテゴリーに分けて理解しようとすることだ。なぜこんなことをするかというと、脳には認知的な限界があり、複雑なものを複雑なまま取り扱うことができないからだ。

…可視域の領域も「赤」「青」「白」「黒」などの色のカテゴリーで認識される。網膜や視神経の生物学的な限界により、脳は世界を「ステレオタイプ化」して構成しているのだ。

この単純な例からわかるように、わたしたちはステレオタイプから自由になることはできない。それは脳の基本的な機能であり、ヒトの本性でもある。

・わたしたちの社会では「善(利他的)」はプラス、「悪(利己的)」はマイナスとされている。だとしたら、善をなすと道徳の貯金箱がプラスになるので、次は悪行をしても許されると思い、悪をなすと道徳的にマイナスになるので、次は善行で帳尻を合わせようとするのではないか。

…と

まあ

自尊心についてや

差別について

トラウマについて

などなど

読み終わった後も

しばし思いにとらわれること必至です

というわけで

『バカと無知』

現代社会の仕組みや

人間の本質に触れて

目を見開かされる

必見の本

オススメです

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。