映画『邪魔者は殺せ』

1947年のイギリス映画

『邪魔者は殺せ(じゃまものはけせ)』

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監督は

『第三の男』があまりにも有名な

イギリスの名匠

キャロル・リード(1906-1976)

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彼が『第三の男』以前に監督した

秀作サスペンスです

北アイルランドの秘密結社の数名が

資金稼ぎのため工場を襲撃するも

リーダーのジョニーが負傷し

仲間とはぐれてしまう

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重傷を負いながらも

隠れ場所を求めて

ひとり街を彷徨うジョニーが辿る

過酷な逃亡の果ての

末路…

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いやあ

久々に観ましたが

つい最後まで引き込まれちゃいましたね

組織の男たちが警察の目を逃れて

日陰の路地を駆ける足音が

雨に濡れた港町の石畳に

空虚に響き渡ります

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斜めに傾いた構図や

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影の多用

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ジョニーが見る幻覚など

リード監督の

表現主義的な技法を取り入れた

斬新な映像表現が

全編に冴え渡ります

何より

満身創痍のジョニーに降りかかる雨が

これ容赦なく

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やがて雨は

冷たい雪へと変わり

ジョニーを心身ともに追い詰めます

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懸賞金をかけられ

街中で捜査の手がのび

男を取り巻く

周囲の動向も

時を追うごとに忙しなくなります

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動と静

光と影

喧騒と静寂…

いや増す孤立感

追いつめられた男が辿る彷徨

底流する冷徹なリアリズム

う〜ん

終始唸りっぱなしですね

つくづく

映画は

全編において

滅びの美学

ともいうべき

ペシミズムのムードを宿します

よくよく

チェスターコートに身を包んだ

ジョニー役のジェームズ・メイソンが

絶望的な状況下で

ボロボロになっていく様に

どこか

負け犬のダンディズム

のような風情を覚えますね

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終始

苦悶する表情しか見せない

Mな役どころ

メイソンの優男のイメージに

ピタリとハマっていて

抜群の名演を見せてくれます

って

終盤

最愛の女性キャスリーンと再会を果たし

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ラスト

彼女も交えての

哀しくも美しい最期を迎えるのですが

う〜ん

個人的には

ひとり孤独に逝ってほしかったかなぁ

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とまあ

何はさておき

この完成度

サスペンスの妙

巧みな心理描写とともに

スリリングで起伏のある展開

夜の港町を舞台にした

深淵なモノクロの世界観

つくづく

リードの卓越したビジョンと演出の妙に

酔いしれるほかありませんね

というわけで

『邪魔者は殺せ』

これは傑作

今更ながら

必見です

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