共同体のあり方
かれこれ2ヶ月くらい前の放映になりますかね~
録り溜めしていたTV『カンブリア宮殿』の中で
ちょっと気になる回がありました
その回とは
中小スーパーの共同体『CGC』の代表、堀内淳弘氏です
いやあ
久々に夢中で観てしまいましたね
このCGCなる共同体とはどういった組織か
CGCはCo-operative Grocer Chainの略で
「共同で食料品を扱うチェーン」という意味
つまりイオンやイトーヨーカドーなど大手チェーンがひしめく小売業界において
大手によるスケールメリットに対抗するために
中小スーパーが連合を組んで
商品の共同調達やプライベートブランドの共同開発などを主な目的としたグループです
なんと加盟数は227社に及び
グループの総年商は4兆2428億円
業界最大手のイオンを上回る年商です
それによってこのCGC加盟店は大手に負けない低価格を実現しているのです
いやあ
このCGC設立年が
なんと1973年というから驚きです
代表の堀内さんは言っていました
「大手チェーンは採算が合わなければ撤退すればいいのかもしれませんが
私たちは地元で育てられた店
撤退というのはない」
う~ん
なんだか自分たちのことを言っているようで
胸に響きます
パチンコ業界にもそのまま当てはまりそうだなと思います
…が
ことはそう単純ではありません
どんなに小さな会社であろうとも
それぞれの経営者という人たちは
そりゃもう海千山千
個性の塊のような人たちばかり
こうした人たちを一つにまとめるということは大変なこと
この共同体は
そうした個々のお店が持つ価値観、独自性を尊重しながら
お互いが協力し合うことが求められるのです
時には利害を超えたところで動かなければならない時もあるでしょう
しかし100%皆の納得を得るというのは難しいですよね
なによりそうしたもろもろのやっかいな部分が邪魔して
意志決定を下す
共同体として合意をみるということに
多くの時間が割かれてしまいます
こうした共同体がはらむ懸念に対して
代表の堀内さんはあっさりと言います
「とにかくとことん話し合うこと」だと
う~ん
まあそうですよね~
どんな商品開発も皆の賛同が得られなければダメで
皆が納得した部分に関してだけ共同で行う
というスタイル
時間も手間もかかる
しかし
それをひとつづつやっていくしかないのだ
と堀内さんは淡々と述べられていました
そしてそれをまとめるためのポイントが
“ルーズコントロール”
“80%=100%”
という考え方
つまり100%を求めてはいけない
80%でよしとするというもの
極力、規制も設けない
その上で
“参加”→“参画”
というスタンスに一人一人が立ってもらう
そうしたあり方を通してゆるやかな連合を形成していく
これが独立した会社たちがまとまる秘訣である、と
まさに
「異体同心」
↓↓↓
また全国津々浦々
商品の売れ筋や嗜好性などがそれぞれ違うという
そうした地域ごとの特性などを知るという意味でも
とても意義深い情報交換の場にもなっていると言います
う~ん
聞けば聞くほど
目からうろこ
いちいち納得でしたね
翻って
わがパチンコ業界はどうでしょうか
こうした連合の動きはいままでいろいろとあったでしょうね
いずれにしましても中小が生き残る一つの道であることは確かだと思います
ただ
大手と中小を分ける境目は何かといいますと
これはかなりあいまいで
わがパチンコ業界においても
一体どこまでが大手で
どこからが中小なのでしょうか
僕はむしろ
うちはしょせん中小だから大手と同じことはできない
と、はなからあきらめるのではなく
どこまでも追随していき
ホールのクオリティ
サービス
スタッフ力
ひいては会社力
で大手チェーンが行っているレベルに目線を合わせて
日々の営業、会社運営に励んで行かなければならないなと痛感します
そうして1社1社が高い志のもとで力をつけていった上で
例えば機械の購買などのように
より具体的にスケールメリットを活かせるようなことができれば
それは素晴らしいことだと思いますね
まあそう簡単にはいかないでしょうがね…
今はとにかく実力をつけること
コツコツと地道に前に進んでいきたいと思います
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