場の提供
以前、経営者の仕事は
ビジョンを示すことと書いたと思います
そのことについて以前書いたブログは→こちら
今回はそこから
さらにもう一歩踏み込んでみたいと思います
経営者の仕事はビジョンを示すこと
これがないと始まりません
今自分たちはどこに立っていて
この先どこへ行こうとしているのか?
どうなりたいのか?
そもそも社長はどうしたいのか?
漠然とでもいいから
そのイメージなり青写真なりを
まずはトップが示すこと
といったようなことを書いたかと思いますが
じゃその次はどうなのか⁈
ビジョンを示すということを
更に深めるということは
どういうことなのか…
これは僕の独断なので
正解とかではないのですが
僕自身
これはもう
“場の提供”
に尽きるかなと思います
ビジョンを示して
実際にそのビジョンを具現化するということ
これは僕のようなホール経営の場合ですと
往々にして
例えば
ホールを出店することだったりします
つまり実際にお店を作って
そのお店を繁盛させることです
それをどんどん繰り返していくことが
すなわちビジョンの達成につながるのです
(もちろん出店しないという企業さんも
世の中にはいっぱいいますが…)
う~ん
書くだけなら簡単そうに見えますが
実際これは
とてもとても困難なこと
ホールを1店舗出店して
高稼働を維持すること
これは並大抵のことではありません
近年出店しているホールを見ましても
立ち上げから失敗しているホールの事例は
枚挙にいとまがありません
そして例えば
そうしたリスクを踏まえてもなお
出店しなければならないとしましょう
この場合は
ホールという“場”
あるいは
会社という“場”があって
初めて
人は力を発揮できるし
そこでの学習や経験を通して
成長できるのです
当たり前ですが
力を発揮したくても
それを発揮する“場”がなければ
なんにもなりません
なのでまずは
“場”を用意すること
もっといえば
一人一人が活躍できる
“役割”を与えること
経営者の仕事は
ここが何より大切になってきます
そして“場”さえ与えられていれば
まずなにはともあれ
そこで組織が形成されてくるはずです
一定の場において
人間関係のパワーバランスが
ある意味、自然と作用するのです
もちろん
なんらかの働きかけが必要ですが…
と
ここまでなんとか進んだとしましょう
…が
実はここからが
本当の勝負となってくるのですが
問題はこの形成された“場”で
求める成果を得られるかということ
そもそもほしい結果が得られなければ
この“場”で生み出されている
パフォーマンスが
不十分だということ
このかい離がよくあるのです
これは果たしてどっちに問題があるのか?
組織が未成熟で
社員一人一人が
力を発揮しきれていないのか?
あるいは
そもそも
経営者の提供した“場”そのものが
不適切なのか?
これは本当によくあること
例えば
自店のホールが300台で
周りの競合店が700台以上の大型店ばかり
規模も設備環境も違うなかで
社員たちの力を最大限に発揮させたところで
結果は
なかなか厳しいものがあるはずです
もちろんこんなことは日常茶飯事で
よくある話ですが
自店の持っている武器や強みと
競合店のそれとの比較分析を
冷静に見ることなしに
ただむやみに気合いと根性で頑張れと
ケツを叩いても
それは土台無理があります
これでは社員がかわいそうです
裏を返せば
それは経営者の
怠慢以外のなにものでもありません
ただ世の中
うちもそうですが
そんなことだらけ
そんなこと言ったって
これ以上台数も増やせない
お金もかけられない
しかしまずはそこに立って
そこから
さて
どんな結果を作るかを
模索するしかないのです
あるいは逆に
マーケットの中で
どんなに優位に立てるであろう
“場”を作ることができても
その“場”のパフォーマンスを
最大限に発揮できる
組織体が出来上がっていないと
これもまた良好な結果にはつながりません
自分たちの身の丈に合っていないホール
これも世の中には
ごまんと見受けられます
そう考えますと
自分たちが持っている能力を
最大限に発揮できるという
大前提の上での
勝てる“場”の提供
↓↓↓
これがビジョンの次にくる
経営者の大切な仕事
となるのかなと思います
↓↓↓
う~ん
でも実際は
これが
なかなかビタッとはまらないんですよね
上記に関してのすべての責任は
もちろんトップにあるわけでして
だから経営というのは難しいんですよね
でもそういったリスクを常に踏まえた上で
ビジョンに向かって
前に進んでいかなければならないわけです
それが企業活動ってやつですね
いやあ
書いててすっかり耳が痛くなっちゃいました
でもどこまでもあきらめずに
追求していきたいですね
ビジョンの次に来るものが勝てる戦略というのは確かに大切ですし、基本です。
しかし社員ひとり一人が皆、市場競争優位にだけ価値を持っているわけではないと思います。
経営者として競争社会に負けてはいけないのは当然としても、働く社員が幸せになれる組織が必要だと思います。
ビジョンとは働く自分がどのようにこの企業で幸せになれるかというイメージでもあり、企業価値の方向性との共感でもあるです。
これが底辺となっている企業こそが真に強い企業であり、社会から必要とされ、存在を許され、繁栄し続けるのだと思います。
昨日に引き続き、本日も素晴らしい内容で、目から鱗でした。
チョー!社長様のスタッフは幸せですね。
自分も働いてみたい!という思いが湧いてきます。
>(株)第二営業部さん
コメントありがとうございます。
まったく同感です(≡^∇^≡)。
僕は社員の幸せというのは定義がとてもあいまいで、あえてひとつ挙げるとすれば企業活動(競争優位に立つ立たない、出店するしないにかかわらず)を通して一人一人が学び成長できるということ。これが会社が考える幸せなのだと思っています。
そのうえで社員一人一人が持っている多様な価値観を会社ができるだけ尊重し承認できる器、風土を作ることが、一人一人の幸せを考えるうえで大切な土壌となるんだなーと感じています。
また本ブログ上でそこらへんもつらつらと書いていきたいと思います(^O^)/。
大切な気づきをありがとうございます!
>廣川 英昭さん
コメントありがとうございます(^∇^)。
言うのは簡単ですが、実際のところどうかといいますと…道のりは険しいですね( ̄_ ̄ i)