登山家、栗城史多氏

昨日の札幌での

同友会夏合宿の場で

登山家の栗城史多氏を

お招きしての講演がありました

途中観たビデオ映像です

↓↓↓

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凄まじい

栗城氏は

知っている人も多いと思いますが

日本人初となる

世界七大陸最高峰の

単独無酸素登頂に挑み続けている

現在31歳の若き登山家です

う~ん

実物が

思いのほか小柄で

ちょっとビックリしましたね

なんでも身長は162センチだそうです

彼は

昨年挑戦するも

無念の下山を余儀なくされた

エベレスト登頂時に

重度の凍傷を患い

9本の指の第二関節の先が

なんと

壊死してしまっている状態なんだそうです

もう切断するしかないという

絶望的な状況の中で

それでも切らずに直す方法はないかと

現在

世界最先端の

再生治療を施しながら

療養中とのこと

昨日も

指が包帯でぐるぐる巻きになっていました

いやあ

それにしましても

体験に基づくお話は

衝撃的な内容でしたね

僕もはじめて知ったのですが

8000メートル級の山を登頂する場合

大体5300メートルくらいから

登り始めるんだそうですが

7500メートルくらいの高さになると

酸素が

地上のおよそ1/3になるんだそうです

なので

身体をその環境に徐々に慣れさせるために

いきなりどんどん登るようなことはせず

最初のうちから

上がって下がってを繰り返しながら

身体を慣れさせて

少しづつ少しづつ

登っていくんだそうです

それでも登れば登るほど

どんどん苦しくなっていく

とにかく

一番使う脳と心臓に

酸素がしっかりと行くように

ただひたすら

腹式呼吸をしながら登っていく、と

しかし

栗城さんは

エベレストで登頂を断念したときは

酸素が脳に回らなくなり

やがて目がかすみ

目の前が見えなくなってきたんだそうです

栗城さんは言います

「凍傷は

もちろん寒さからくるのですが

厳密には違います

脳や心臓に酸素が送れなくなると

死んでしまうので

一番遠い指先が

自ら犠牲になることで

脳や心臓に酸素が行くように

身体のメカニズムが

作動した結果なんです」

さらに続けます

「つまりこの指は

僕にとって

命の恩人なんです

僕を生かすために

犠牲になってくれたんです

この指たちは

僕というチームの一員です

そんな仲間たちを

みすみす切断するなんて

できるわけがありません」

いやあ

感動しましたね

栗城氏の言葉は

いちいちグサグサと突き刺さりました

さらに

心に残った話をいくつか

「登山家にとって

一番うれしい瞬間は

頂上にたどり着いたときではありません

頂上の2メートルくらい手前

あとはもう何があっても

這ってでも着ける

つまり

夢、目標が

叶うと確信できた瞬間が

たまらなくうれしい

しかし実際、登山家は

登頂してから下山する間に

思わぬ事故に遭う場合が多い

これは一種の燃え尽き症候群

夢が叶ったとたん

意欲が急激に衰えてしまうので

ここを気をつけなくてはならない

また

「山登りの鉄則は

執着しないということ

登頂を断念して下山する判断が

ちゃんとできるかどうかが大事」

そして

「苦しさは

戦っても負けるし

逃げてもまた追ってくる

いかに友達になるかが大切

実は友達になってみると

苦しさは

意外と悪いことばかりではない

むしろ苦しければ苦しいほど

登頂したときの喜びは

大きい


いやあ

他にも笑えるエピソードもあり

心に響くお話満載で

あっという間の1時間30分でしたね

あらためて

今回のテーマ

NO LIMIT

「真の失敗は挑戦しないこと」

というわけで

栗城さんに感謝です

元気と勇気を頂いた

素晴らしい講演でした

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