フリーダ・カーロと自己開示
ふと
オープンな姿勢が
必ずしもいいとは限らない
見方によっては
相手に
一方的に主導権を投げてしまう
いたずらに委ねてしまう
そんな
雑さ
ある種の
無責任さを
そこに感じることができます
それは多分に
コミュニケーション以前の話で
自分の中で
じっくりと内省できていない
いわば自己完結できていない
如実な表れで
つまりは
無意識における依存
まあ
自立していない証拠かな
と
そして
そこをしっかりと踏まえた上で
大切になってくるのが
自己開示かなと
思う次第です
はい
今年の大切なテーマのひとつにしたい
と思っています
ということで
今回ご紹介するのは
メキシコ現代絵画の代表的な画家
フリーダ・カーロ(1907-1954)
について
昨年
ニューヨーク近代美術館(=MoMA)で観た
自画像
↓↓↓
それから
《私の祖父母、両親そして私(家系図)》(1936)
↓↓↓
しっかし
この人の生涯は凄まじいです
6歳から続く小児麻痺の障害
学生時代に見舞われた交通事故で
17ヶ所を骨折する瀕死の重傷を負い
数多くのギプスやコルセットが必要な生活を
余儀なくされます
やがて足の指が壊死したため右足を切断
肺炎を併発し
47歳という若さで亡くなるまで
生涯を肉体的な苦痛と戦い続けました
加えて夫の不倫に悩まされ
交通事故による後遺症もあって
度重なる流産を経験
そんな中でフリーダは
そうした身体的、精神的な痛みを
芸術へとふり向け
本格的に絵画に取り組み
そうしてシュルレアリスムやマジック・リアリズムの系譜に連なる
独自の表現スタイルを確立するに至るのです
あらためて
内面の苦悩を抉り出すような
すべてをさらけ出すような
その生々しい絵画表現に脱帽です
また彼女は
不安定な健康状態にもかかわらず
常にメキシコの民族衣装や
美しいアクセサリーに身を包んだ
独特の出で立ちで
その比類なき美意識に裏打ちされた
魅力的な女性であり続けました
創作活動の傍ら
政治活動に励んだり
メキシコの文化芸術の普及に
精力的に携わったり
いろんな人たちと
積極的な交友関係を持ちました
↓↓↓
と
フリーダの夫で
多くの壁画作品を残したことで知られる
メキシコの国民的な画家
ディエゴ・リベラ(1886〜1957)
の特別展示が
先月まで
埼玉県立美術館で開催されていましたが
観れませんでしたね
↓↓↓
その中に
フリーダの作品も出品されていまして
ああ
なかなか観る機会が少ないので
残念でしたね
《ディエゴとフリーダ》(1929-1944)
↓↓↓
いやあ
というわけで
フリーダ・カーロ
つくづく
本質的なまでの自己開示の
まさに最たる事例ですね
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