失われた美学

ここ最近すっかり映画づいている

秋晴れの今日この頃です

何度もしつこいようですが

僕はいまの風潮として

映画に対する大方の観方が

どうにも偏っているような気がしてなりませんね

面白さのポイントが

ほぼストーリーに収束している

あまりにもストーリーに固執し過ぎている

映画が面白い=ストーリーが面白い

ストーリーで

映画の良し悪しを判断し過ぎているように思います

これは多分にアメリカ映画の影響でしょうね

まあ気持ちは分からなくもないので

一概に否定はしませんがね

確かにストーリーは

映画を構成する上での主要素で

ことのほか大事ですからね

でもそれが過ぎるといいましょうか

映画に対する理解というものが

まんま単にストーリーを追っかけて

結果、その映画を理解した

ということになってしまっている

しかし映画を作った側が

作品を通して

果たして一体何を伝えたいのか?

その本質は何なのか?

が何より大事なところで

それは何も結末だけとは限らないわけです

ということで

そうした一つのポイントだけにとどまらない観方を

是非とも推奨したいなぁ

と例えば

ワンシーン、ワンカットごとの

映像の中に脈々と息づく

タッチ肌触り、質感

トーン色味、空気感

テイスト味わい、雰囲気

テンポ、リズム間合い、スピード感

そうした諸々の要素が絡み合った中から

自ずと生まれる無二の個性

宿るエモーション

いわば美学ってやつですね

そしてストーリーを形作る上で

最も大切

その作品に一貫して底流する世界観の構築

おっと

なかなか言葉で伝わりづらいなぁ

とまあ

だいぶ小難しくなってしまったので

今回そうした要素を備えた映画を

ご紹介したいと思います

いろいろと思い当たりますが

あえて難解どころはやめて

サクッと

B級映画やマカロニウエスタンの系譜から

たとえば香港映画などはどうでしょう

ジョン・ウー、ウォン・カーウァイ

さらには

おお

いました、いました

↓↓↓

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近年はなんといってもこの人

ジョニー・トー(1955)

↓↓↓

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この人の映画は最高です

上述した要素が完璧に備わっていて

独自のスタイルを持っています

まずはこちら

『エグザイル/絆』(2006)

↓↓↓

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アンソニー・ウォンがとにかく渋い

↓↓↓

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さらにこっちもシビれます

アンソニーたち常連に加え

フランスのシンガー

ジョニー・アリディを主演に迎えたノワール

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(2009)

↓↓↓

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う~ん

ジョニー・トーのフィルムには

往年のペキンパーを彷彿させる

ドロドロとした熱い血がたぎっているんですよね

まさに失われた美学

その精神をしっかりと今に引き継いでいますね

久々に映画の面白さに気づかせてくれる

イチ押しの監督です

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