リメイク傑作選①
う〜ん
慢性的なネタ不足が叫ばれて久しい昨今
現在、市場に供給されている映画で
果たして
純正のオリジナル脚本が
一体どれだけ存在していることでしょうか?
まあどの業界も同じような状況で
資本主義社会では
とかく
コンテンツ不足が課題として挙げられますね
ということで
ふと
今回は
オリジナルではない
リメイク作品のオススメを
以下、思いつくままに挙げてみました
まず
リメイクといって
僕が真っ先に思い浮かぶのは
これかな〜
やっぱし
B級ホラーの古典
『蝿男の恐怖』(1958)
…を現代に蘇らせた
デヴィッド・クローネンバーグ監督の
『ザ・フライ』(1986)
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ご存じ
クローネンバーグのグロセンスが爆発した怪作です
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秀逸なプロット
刻々と蠅男に変貌していく男の
哀しき宿命…
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高校生の時、映画館で観て
その強烈なビジュアルに
トラウマにも似た衝撃を覚え
以後、クローネンバーグから
すっかり目が離せなくなった僕であります、ハイ
まあ
はっきり言いますが
傑作ですね
↓↓↓
お次はこちら
ハワード・ホークス監督の名作
『暗黒街の顔役』(1932)
…をリメイク
ブライアン・デ・パルマ監督
アル・パチーノ主演の
『スカーフェイス』(1983)
↓↓↓
バイオレンス描写の極致ともいえるマフィア物
とにかくまあ
過剰です
やりすぎです…
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終始高いテンションが
損なわれることなく持続し
それどころか
どんどんと
やることなすことエスカレートしてきて
ひたすら爆走します
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ともすればB級のノリですが
デ・パルマの堂々たる演出による重厚な映像と
パチーノのリアルで説得力のある演技によって
風格すら漂う仕上がりになっています
↓↓↓
さらに怖い一本
J・リー・トンプソン監督の
『恐怖の岬』(1962)
…をリメイク
マーティン・スコセッシ監督
ロバート・デ・ニーロ主演の
『ケープ・フィアー』(1991)
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弁護士一家を追いつめる偏執狂の男の話
デ・ニーロがとにかくヤバいです
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結局のところ
リメイク作は
往々にして
オリジナルにはない
徹底したリアリズム描写の出来、不出来に
これ尽きるような気がしますね
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そしてリメイクの決定版
ルネ・クレマン監督の
『太陽がいっぱい』(1960)
…を
アンソニー・ミンゲラ監督が再創造した
『リプリー』(1999)
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『太陽がいっぱい』は
富豪の息子への愛憎から殺人を犯し
彼になりすまして生きる貧しい青年リプリーをスリリングに描き
アラン・ドロンを世界的なスターへと押し上げた
言わずと知れた犯罪サスペンスの傑作です
↓↓↓
…が
う〜ん
この名作中の名作であるオリジナルを
リメイクするという無謀な試み
二番煎じはやむなしと言われた中で
果たして
リメイク版の『リプリー』は
あっと驚くキャスティングの妙を
見せてくれます
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オリジナルのドロンに対して
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リメイクではまったくキャラの違う
マット・デイモンを配役
↓↓↓
原作に、より忠実であるという
陰気でコンプレックスの塊のような
新たなリプリー像をデイモンが見事に体現
かわりに
リプリーに殺される御曹司ディッキー役に
ドロンにも引けをとらない美貌の
ジュード・ロウをキャスティング
いやあ
彼が抜群のハマり具合いで
何しろ出色なんです
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脇を固めるキャストも
グウィネス・パルトロー、ケイト・ブランシェット、フィリップ・シーモア・ホフマンと
それぞれが持ち味を活かした
素晴らしい助演ぶり
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とまあ本作は
上流階級のリアルな習俗を通して
リプリーの疎外感、卑屈さを浮き彫りにし
また同性愛の色も滲ませることで
よりドラマに生々しさと深みをもたらし
オリジナルの『太陽がいっぱい』に比肩しうる
魅惑の世界観を構築することに成功しています
↓↓↓
というわけでして
リメイク傑作選
挙げればキリがないですね
まだ続きます
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