又吉直樹の著書

僕は普段

TVはあまり観ないのですが

だいぶ前に又吉が『火花』で

芥川賞を取った時の

周囲の騒ぎぶりを目の当たりにして

う〜ん

すっかり興醒めしたのを覚えています

あれから何年経ったんだろうか

なぜか今頃になって

ふと

読んでみようと思い立ち

そうしてAmazon3冊購入

↓↓↓

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まあ

純文学といいますか

私小説といいますか

又吉が心酔している

太宰の小説を彷彿とさせたり

あるいは

ドストエフスキーの『地下室の手記』ですね

これは

又吉が

芸人として芽が出るまでの間の

長いプロセスにおける

膨大な仕込みの数々

長年

文字通り積み上げてきた

赤裸々な妄想の数々が

本書の中に生々しく息づいています

って

それにしても

表現が練りに練っている

突拍子もない発想のネタが

本書の中でさりげなく披露されている

おそらくは

自身の濃密な経験に基づいているであろう

確かなリアルがそこにある

そう

これらは又吉が

それだけ長い長い時間をかけて

己の中に眠る

どこか異質な感性と向き合い続けた

あるいは

気恥ずかしいくらい自意識過剰な自身が

孤独で陰鬱な日々を

ある種、誠実に過ごした

いやあ

これまぎれもない記録の産物で

それはそれで

単純に素晴らしいと思った次第です

自身の特異な性分に

とことん向き合い続け

小説やエッセイという形で

表現し結実させていった又吉の

正直で生真面目な内面が

理屈っぽい文章の端々で垣間見れ

読んでいて

共感を覚え

ああ

この人はちゃんとした人なんだなぁと

あらためて実感しましたね

ある意味

ネガティブが武器になる

今の多元的な価値観の時代に

マッチしているなぁとも感じましたね

また

本書の3冊から

又吉という人に対して

よくよく

陰というより

むしろ陽なイメージを抱いたりもしましたね

そんなこんな

いろんな気づきを得られて面白かったです

今更ながら

その後の作品も読んでみたくなりました

↓↓↓

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