橘玲『無理ゲー社会』
2021年7月に発売された
橘玲の著作
『無理ゲー社会』
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本文より一部抜粋
…
きらびやかな現代社会のゆたかさは、その陰で、経済格差の底辺で生活の方途を失いかけていたり、性愛格差の底辺で愛情空間から排除されてしまった膨大な人たちを抱え込んでいる。
彼ら/彼女たちは、「夢」が氾濫するこの日本で、将来に絶望し「安楽死」を望んでいる。
…
いまの現代社会が抱えている
負の側面を
言い表して余りある本書は
しかし
それをもって
何をどうすればいいのか
う〜ん
にわかには
答えが見出せず
格差が拡がる一方の社会構造を
一見、俯瞰する余裕を見せつつも
否
自分は何がなんでも
底には落ちまいと
密かに
もがき苦しむ…
って
ああ
われながら
痛い
こりゃ笑えませんね…
さらに本文の
現代アメリカ社会についての言及の中から
一部抜粋
…
「絶望死の原因の大半が低学歴アメリカ人から長期的に機会が奪われたことにある」という。
「機会」と言うのは、働く機会であり、恋人をつくり結婚し、子どもを産み育てる機会であり、幸せな人生を手にする機会であり、「自分らしく」生きて自己実現する機会だ。
…
とまあ
橘玲氏は
豊富なデータと
多方面にわたる知見を駆使して
タブーに
グサッと切り込む面白さがあって
僕は好きなのですが
こう
厳然たる事実を知って
さあ
どうする⁈
と
自分にお鉢が回ってきて
ひとり苦悩するわけでして
つくづく
本書にも書かれていますが
つまるところ
“リベラル“
という風潮の
一見自由で
それでいて
容赦のないあり様
…ですよ
いまの世の中
ホトホト
安穏としていられないなぁと
今更ながら
痛感する今日この頃です
って
そんなわけですが
この『無理ゲー社会』
必見の一冊に違いありませんね
と
橘玲の旧作
『スピリチュアルズ「わたし」の謎』
について
↓↓↓
僕が以前書いた記事は→こちら
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