クレー《ごちゃごちゃに》

スイスが生んだ

抽象絵画の巨匠

パウル・クレー作

スイスのヴィンタートゥール美術館所蔵の

《ごちゃごちゃに》(1932)

↓↓↓

この奇妙なタイトルの

英語の原題は

Higgledy-Piggledy

いわば

「ごちゃ混ぜ」

といった訳になります

って

一見

何が何だか

よくわからない絵ですが

十数年前に日本で開催された

ヴィンタートゥール展の図録によりますと

この作品は

3つの要素で成り立っています

・画面の〈地〉

・いちめんに散らばる細かい〈点〉

・半ば記号的な〈太い線〉

これらの要素が

ごちゃ混ぜになっています

しかし

絵をじーっと見つめていると

いつしか太い線たちが

縦横無尽にうごめいているのが

見てとれます

人の形や草木がいくつも認められ

数字の13が書かれていたり

よくよく

生命力に満ち溢れた

躍動的なイメージが

画面から伝わってきます

いやあ

なんとも不思議な魅力がありますね

というわけで

まさに抽象絵画の雄

パウル・クレーの真骨頂ですね

おまけ

優れた美術理論家でもあったクレーについて

僕が以前書いた記事です→こちら

それとこちらは

かなり前に日本で開催された

ヴィンタートゥール展について

僕が以前書いた記事です→こちら

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