実行の質
よく
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる
とは言いますが
ただやみくもに実行すればいい
ってわけでもないですよね
確かに何もやらないより
マシかもしれませんが
総花的に実行の数を増やしても
表面をなぞっただけに過ぎず
スキャンするばかりかな、と
実行が大切であるという
ある種の思い込みは
まあ言ってみれば
逃避
ですね
そもそも実行の質は
疑ってかからねばなりません
人は往々にして
行動したことそのものに
満足し充実感を覚えるあまり
考えることをやめてしまうもの
あらためて大切なことは
“考える”と“行動する”
“思考”と“実行”
を常にセットでやるということ
つまりは
PDCA(計画・実行・分析・修正)ですね
例えば
「新たなファンを創造する」
なんて喫緊の課題が
わが業界にはありますが
実際それに対するアクションを
各ホールが果たして
どれだけ行っているでしょうか⁈
近年よく見かける
若年層をはじめとしたノンユーザーを
呼び込むためのホール作りとして
以下
思いつくままに挙げてみますと
…
デジタルサイネージを駆使したスタイリッシュな空間に
台間や島幅をゆったりとって
玉箱のない各台計数機で
低玉の比率が高く
女性スタッフが中心の接客対応で
インフォメーションコーナーにコンシェルジュなんかもいて
壁面緑化や太陽光パネルなど環境に配慮した設備を導入し
ホールに付帯した飲食コーナーなどのテナントは有名ブランドを誘致し…
などなど
とまあ
最近はどこも
このようなホール作りが
もはやスタンダードとなってきましたが
よくよく例えばですが
若年層に訴求しようと
上述のような施策を
いくら増やしたとしても
う~ん
これで果たして本当に
若い人たちは来てくれるのでしょうか
って
僕はもちろん全然否定はしませんし
やらないよりは
やった方がいいとは思いますが
なんといいますか
ズバッと本質を突いた戦略や切り口
ど真ん中の施策や仕掛け
…のようにはちょっと思えず
ただ表面を
総花的になぞっただけの展開のように
思えて仕方がありません
若年層ならば
若者のリアルなライフスタイルを
徹底的に調査して
象徴として捉えうる
彼らの生活パターンを
カテゴライズした中からいくつか絞って
是が非でも
ホールに呼び込んでファン化させたい
その絞り込んだターゲットのライフスタイルに
無理なく合わせるような形で
彼らのニーズを満たす
ホール提案をすべきかな、と
そしてそのターゲットに対して
立てた仮説を実行に移し
それがどのような結果をもたらしたのか?
予想を
上回ったのか?
下回ったのか?
その結果を検証しさらに修正し
新たな仮説を立ててまた実行し…
このPDCAサイクルを繰り返せば
いつかは…
またその継続的な取り組みが
やがては
現代の人々の多種多様なニーズの
いくつかを満たせるだけの
ホールの器としての懐の深さや
臨機応変なスタッフ力やソフト力を
有することにつながれば
おそらくいつかは
若年層などの新たな顧客を獲得することって
できるんじゃないかなぁ
なぁ~んて
もちろん大手ホールなどは
大なり小なり
実際すでに取り組んでいることでしょうが
それでもなお
う~ん
僕は遊技機はともかく今のホールって
どうも新たな顧客の創造
というテーマに対しては
ピントが絞りきれていないといいますか
総花的、表面的
もっと言えば
枝葉抹消的な施策に追われているだけ
のように見えて仕方がありません
ホントもったいないなぁと
痛切に感じる次第です
というわけで
いやあ
さっきから偉そうに
つらつらと勝手なことを
のたまってしまいましたが
ホント言うは易しですよね
そんな簡単なことじゃないのは
重々承知の上で
さあ
うちはうちなりに
実行の質を上げて
地道に取り組んでいきたいと思います
↓↓↓
この記事へのコメントはありません。