衆人環視社会
政治家の失言暴言
誰それの不倫スキャンダルなどが
連日、衆目を集める
この中世の魔女狩りを彷彿させる
現代社会において
つくづくTVタレントって
大変だなと思いますね
TVでちょっと何かヘンなことを喋ると
たちまち翌日には
ネットニュースなどで
その喋ったことが話題にのぼり
その際には批判もしっかりとつきまとう
かといって
当たり障りのない正論や
常識的なことばかり言ってたら
面白くないと
途端に商品価値が落ち
やがて起用されなくなる…
TV業界ってことのほかリスキーで
頭が良くないと生きていけない
厳しい世界だなと感じます
…が
ふと
よくよく考えてみると
シビアなのは
顔と名前が晒されている人たちだけの話では
決してなく
これはスポーツの世界でも
あるいはまた
ビジネスの世界でも
実はどこでも同じではないでしょうか
僕らパチンコ業を営む者にとっても
直接的には
ホールに来店されるお客様(=ユーザー)を
対象に商売している
いわば彼らに
価値を提供しているわけですが
その対象となるユーザーは
言わずもがな厳然と実在してはいるものの
果たして100%
明確に特定し把握しきれているかというと
決してそうではない
そう考えますと
自店のマーケットエリア内における
“パチンコユーザー”という括りの中で
TVの世界と同じことが繰り広げられている
とも言えるわけで
こうしたいわゆるマスによる衆人環視は
範囲が広かろうが狭かろうが
これは意味合いとしては同じことかな、と
そしてつまるところ大手企業と違って
地元に密着して地域社会の一員として
共に生きていく
というスタンスをモットーとする
僕ら中小企業が
この地で商売をさせてもらう上で
ある程度、衆目に晒されるのは
これは仕方のないことで
むしろそれは社会性があるという
大いなる所以
あるいは社会性の有無を測る尺度でもあり
特に
社会的な立場にある人にとっては
今の時代
決して切り離すことのできない
これは最低限負うべきリスク
課せられた責任のようなものかな、と
そこはきっちりと
自覚しておくべきかなと思います
そもそも
やはりどの世界でも目立ってなんぼ
それを恐れていたら商売なんてできません
むしろ衆人環視(…ならぬ監視)が
当たり前の状況に
すすんで身を置くくらいの方が
バランス感覚が養われ
健全性も保たれて
ちょうどいいんじゃないでしょうか
要は覚悟が必要だということ
そしてその上で
いかに自己を表現するか
結局はTVタレントと一緒で
誰もが日々リスキーで
綱渡りが常とされる世の中を生きています
誰もが大なり小なり
枠からはみ出ると叩かれる社会に
身を置いています
それでもそうした状況下で
安全圏に止まることなく
ギリギリの縁を
日々果敢に攻めることが求められている中で
例えば
TVタレントの言動などに
自分自身をリアルに投影し
あくまで自分事として捉え
目指すべき模範
反面教師の事例を見つけ
参考にしていけばいいのかな
とつくづく思う今日この頃です
というわけで
おまけ
1941年製作のアメリカ映画
『群衆』
↓↓↓
メディアによる情報操作に翻弄される
一般大衆の姿
その群衆心理の恐ろしさを描いた
フランク・キャプラ監督の傑作です
70年以上も前の作品ですが
ネット社会の今を余すことなく捉えていて
いやあ
驚きの一本です
↓↓↓
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