『ストーリーとしての競争戦略』
3年くらい前に出された本です
↓↓↓
500ページを超える
かなり読みごたえのある本でしたが
この手のビジネス書のわりには
意外と読みやすかったですね
なんといいますか
文章が正直で
著者のとても熱い思いのようなものが
本書の端々から伝わってきます
論理を説きながらも
どこかとても感情的です
と
…いいますのも
それがこの本の主題
そのものだからかもしれません
“戦略の神髄は
思わず人に話したくなるような
面白いストーリーにある。”
なるほど
どおりで本書そのものも
熱を帯びているはずだ…
まこと戦略的な文章です
大きな成功を収め
その成功を持続している企業は
戦略が流れと動きを持った
「ストーリー」として組み立てられていて
本書では
多くの企業事例をもとに
「ストーリー」という視点から
競争優位をもたらす論理解明をしていきます
というわけで
この本は
もう饒舌なまでに
あれやこれやと
戦略としてのストーリーを解いていますが
以下に大切なポイントを転載
[戦略ストーリーの5C]
・競争優位(Competitive Advantage)
ストーリーの「結」…利益創出の最終的な論理
・コンセプト(Concept)
ストーリーの「起」…本質的な顧客価値の定義
・構成要素(Components)
ストーリーの「承」…競合他社との「違い」
SP(戦略的ポジショニング)もしくはOC(組織能力)
・クリティカル・コア(Critical Core)
ストーリーの「転」…独自性と一貫性の源泉となる中核的な構成要素
・一貫性(Consistency)
ストーリーの評価基準…構成要素をつなぐ因果論理
う~ん
なんのこっちゃ
といったところでしょうが
さらに著者は
「因果の起こりやすさ(強さ)」
「波及企業の戦略を効果の多さ(太さ)」
「フィードバックループの多さと因果連鎖の長さ(長さ)」
という視点から
強くて太くて長い話であるほど
「優れたストーリー」だと主張します
そして
ストーリー創りにはスキルではなく
人を喜ばせたいという情熱とセンスが必要で
さらに
成功する戦略とは
その戦略にかかわる人々を
面白がらせ
興奮させ
彼らを突き動かす力があることが
絶対の条件である
と
まあ
ちょっと当たり前のことが
書かれているのですが
う~ん
それでも読んでいて
納得させられてしまう
その事例の豊富さと
何より“熱”が感じられて
面白かったですね
そして
戦略ストーリーの中核をなす
「クリティカル・コア」
という要素のもたらすインパクト
競争優位に立ち
持続可能なポジションを確立する上で
大切なポイント
つまりは
“ 一見して非合理”
に取り組むということ
そこは
誰もやりたがらない
ある意味
競争のない世界
そこをいかに生き抜くか?
“バカな”と“なるほど”
の共生
“面白さ”と“切実さ”
の共生
“楽しさ”
の具体的シーンへの落とし込み
鮮明なイメージング
おっと
ちょっと理解不能ですかね…
まあともかく
僕ら中小が生き残るための
ヒントの一端を
垣間見た次第です
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