『アメリカン・ポップ・アート展』
先日行ってきました
六本木の国立新美術館で開催中の
『アメリカン・ポップ・アート展』です
↓↓↓
公式サイトは→こちら
世界的なコレクター
アメリカのパワーズ夫妻所蔵による
膨大な数のポップ・アートが
今回
うれしい来日を果たしました
そもそもポップ・アートとは?
以下、コトバンクより引用
↓↓↓
「米国の大量消費社会から生み出される大衆文化のイメージを借用した美術の動向…」
…とあります
第二次世界大戦後のアメリカで
爆発的に普及した
大量消費社会…
マクドナルドやコカ・コーラといった
商品や広告のイメージが
テレビやラジオなどのマスメディアを通して
世界中に拡がるという
今では当たり前の光景となっている
この現代資本主義社会の姿を
如実に反映して生まれた
新たな芸術
“ポップ・アート”は
本来の
芸術に対する敷居の高さ
しばしば見受けられる
作品の高尚さ、難解さ
作家たちの個性
などを否定する
さらには
そうした芸術に対する従来の価値観を
転覆させる意図をもつ新たな潮流でした
そして
あろうことか
作品の題材として
日常に溢れた大量生産商品や
コピー品を用い
また作家を匿名化することで
芸術そのものを
大衆化、低俗化しようとしたのです
いやはや
面白い試みですね
ということで
ポップ・アートといえば
なんてったって
この人
あまりにも有名な
アンディ・ウォーホル(1928-1987)です
↓↓↓
今さらジローですね
派手な色彩で
同じ図版を大量に生産できる
シルクスクリーンの技法を用いて
アメリカ社会
ひいては世界中に氾濫する
イメージや商品の数々
もはや記号と化しているスターたちを
次々作品化
今回展示中の
有名な《マリリン・モンロー》
↓↓↓
そして代表作の
《200個のキャンベル・スープ缶》
↓↓↓
アメリカのどこでも売っている
キャンベルスープ缶を
なんと
ただ200個並べただけの
シルクスクリーン印刷です
つくづく
今さらながら
これがアート⁈
従来の芸術に対する挑戦と
聞こえはいいですが
あまりにも
薄っぺらで
中身がありません…
でもまあ
缶を並べたその光景は
こうして切り取られてみると
壮観ではありますよね
サイズも思いのほかデカいです
また
整然とした
その反復のイメージが
なんとも心地良い
オシャレ
センスがいい
と感じるこの不思議
ウォーホルが活躍したのが
1960年代だというのですから
いやあ
その感性、美的センスたるや…
さらには
上記のモンローの
様々な原色を用いたシルクスクリーンの
文字通りの
ポップさ
単純に観ていて楽しいです
ウォーホルは
資本主義社会の
軽さ、空虚さ、陳腐さ、匿名性といった
ある種ネガティブな側面を
いち早く時代の象徴と捉え
アートとして作品化していきます
生活日常品が
従来の価値観を覆すための
いわば武器の役割を担うのです
この逆転の発想
まさに革命児ですね
いやはや
なんともかんとも…
他にも
マンガのひとコマを
拡大して描き直すことで知られた
ロイ・リキテンシュタイン(1923-1997)の作品や
↓↓↓
数字をモチーフにしたり
オリジナルな柄を展開した
ジャスパー・ジョーンズ(1930-)
《Zero Nine》(1958-59)
↓↓↓
などなど
今回の展示数は
およそ200点にのぼります
よくよく
まあ
じっくりマジマジと
観るものではありませんね
作品の意味とか
ウンチクだとかを
求めるべきでもありませんしね
あまりアートだと身構えず
あくまで
軽いノリで
鑑賞を楽しめばいいかな
と思う次第です
というわけで
本展は10月21日まで開催中です
↓↓↓
やはり行かれましたか(^^)
自分的に珍しく、来た当初から気になっていた展だったんですよね(^^;
古典も含めていろいろな形で目に入る時代なので、やはり実物のインパクトというのを感じたいと思い、かなり興味があったんですよね。
確か奥さんが日本の方ですよね。
やはり情報としてでなく、実物を見るのは違いますよね。
なんとか見に行きたいと思ってます(^^)
>chorusuriさん
おお、コメントありがとうございます(^O^)。
本展ももちろん是非オススメですが、実は明日、ブログにアップしようと思ってますが、同じ場所で、併行してもう一つ展示会がやってまして、正直そっちがマジすごいです。。
写真家のアンドレアス・グルスキーという人の個展ですが、そっちは16日までしかやってないので、もし可能なら来週月曜日までに行ってもらった方がいいんですけどね。。
一応参考までです^^;
99セント、カミオカンデですよね。
実は国立新美術館のものでは先にそちらの方にすごく興味を持ったのですが、なかなか行けない間にポップ・アートも来ていて、もう終わってしまったと思ってました。
どちらかと言えば、グルスキーの方が観たい。
う~ん、週末は海外なので、何とか明日にでも行ければ(^^;
>chorusuriさん
そうそう!
とにかくビビりますよ!
サイズがなにせデカイので、実物を観る価値は余りあります^_−☆