リアリズムの時代

ふと

最近のアクション映画の話を少々

今更ながら

つくづく

マット・デイモンの『ボーン』シリーズ

↓↓↓

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リーアム・ニーソンの『96時間』シリーズ

↓↓↓

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トム・クルーズの『ジャック・リーチャー』シリーズ

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などなど

主人公が実践格闘術の使い手

という設定が

近年とみに増えてきていますね

撮り方も凝っていて

いやあ

観ていて

よりリアルな強さを実感できます

とはいえ

目下、最強は

やはりなんだかんだ

ドニー・イェンでしょうか

『イップマン』最高

↓↓↓

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って

格闘技の話は置いといて

総じて

2000年代に入って

映画の表現スタイルは

トーンとしては

シリアス、ハード路線

そして特には

リアリズムの傾向が増してきているように思います

最も端的に示している例は

007シリーズでしょうか

洗練されたスマートさが持ち味だった

ピアース・ブロスナンに代わって

2006

新たに6代目ボンドを襲名したのは

寡黙でタフなダニエル・クレイグ

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従来のイメージを覆す

シリアスでハードなボンド像が新鮮で

以後、クレイグによる007は高い人気を博し

コロナ禍で延期されていた新作

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』も

今年、待望の公開が決まっています

また他にも

クリストファー・ノーラン監督による

『バットマン』シリーズしかり

↓↓↓

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あるいは

往年の名シリーズ

『スーパーマン』や『マッドマックス』に至るまで

まあ

これでもかと

本格リアルアクション花盛りといったところで

他にも挙げればキリがありませんね

なので

今の役者は演技云々の前に

まず身体ありきで

ゆえにハリウッドの俳優は

みんなゴリラみたいなガタイをしていて

正直

観ていてちょっとどうかなぁ

僕は全然魅力を感じませんがね

韓国の俳優の方がよっぽどかっこいいですね

とまあ

昨今の映画は

CGの発達などによる

技術的な面が進歩したことによって

身体表現も含めたアクションの幅が

飛躍的に拡がったことが

顕著に見受けられますが

しかし

それはあくまで方法論における話であって

より本質的には

現代社会の世相を反映した形での

今は

リアリズムの時代

といえましょうか

ちょっと話が飛躍しますが

これは

2001年の米同時多発テロを象徴とした

中東をはじめとするアジア、アフリカ、ラテンアメリカなど

第三世界の台頭

世界の覇権を握る大国アメリカの

相対的な弱体化

そうした

もはや先進国の論理では到底収まりきらない

多元的価値観の生成

まあ

インターネットの普及によるグローバル化の波も手伝って

よくよく

世界を取り巻く環境が一変した

これ明白な表れで

どこかこう

洒落が通じなくなってきている

乱暴な言い方をすれば

ユーモアやコミカルなタッチが

西洋の論理

いわば先進国の余裕の表れのようにも感じられて

う〜ん

世界はもはや

そんなノー天気で悠長なことを語っていられるほど

平和じゃない

といった切迫した様相を呈してきている

さらには

こう

何というんでしょうか

無感情で無慈悲な

いわば動機なき殺人が横行し

人の心が

よりわかりづらくなっている

単純明快ではない

底の知れない闇

現代を生きる多くの人が

無意識のうちに抱えている

そんなこんな

つまり今は

何度も言うように

リアリズムの時代で

それが受け入れられている背景は

実際そんなところではないしょうか

というわけで

ダラダラと書いてしまいましたが

次回は

そうした流れを反映した

時代を象徴する

一本の映画をご紹介したいと思います

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