映画『DUNE/デューン 砂の惑星』

先日

IMAXで待望の鑑賞

DUNE/デューン 砂の惑星』

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監督は

天才とうたわれるカナダ出身の

ドゥニ・ヴィルヌーヴ(1967-)

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以下、サイトより引用

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人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。

アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。

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しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。

やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。

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ふと

観たかぎり本作は

デヴィッド・リンチが監督し

1984年に公開された

『デューン/砂の惑星』のリメイクとして

ストーリーや設定を忠実に踏襲しています

その実

う〜ん

どうも似て非なるといいますか

このいかんともしがたいギャップを

一体どう説明したらいいんでしょうか?

予算の規模や技術の進歩など

違って当然なのはわかるのですが

そうではなく

もっと本質的な

創り手の資質、スタイルの

この圧倒的なまでの違いですよ

よくよく

これは優劣とかの問題ではない

あくまで立ち位置に関わる話です

僕は原作となる

1965年出版のフランク・ハーバートの小説を読んでいないので

どこまでもイメージでしかないのですが

DUNE』といえば

リンチや

チリのアレハンドロ・ホドロフスキーなど

クセモノのクリエイターたちを虜にした

カルトな作品というイメージが

僕の中ではどうしても強く

ゆえに

本作を目の当たりにして

まず真っ先に

そこに対して違和感を覚えたといいますか

いやいや

なんのなんの

カルトだなんて

とんでもない

これはハリウッドがいま現在

その持てる力を総動員して創り上げた

ど真ん中メジャー映画では

あ〜りませんか

キャラクターやヴィジュアル造形に

偏愛的なこだわりを見せたリンチ版との

決定的な違い

それはクリエイター魂炸裂のリンチに対し

ヴィルヌーヴが本来の作家性を極力排除し

この未曾有のスケールを持ったSF超大作を

そつなく仕上げる

職人的な立ち位置に徹した点にこそありましょうか

ヴィルヌーヴに

『灼熱の魂』や『プリズナーズ』『複製された男』など

一筋縄ではいかない

特異な映画が数々あるのですが

思えば

前作の『ブレードランナー2049』から

職人性が増したように思います

これはいいとか悪いとかではなく

求められた役割

ということになりましょうがね

でも僕はリンチ版の

ユニークな造形に彩られた

CGに依拠しない

手作り感満載の

マニアックな世界観が大好きなので

今回のヴィルヌーヴ版には

その正攻法の超大作然とした風格に

まずもって戸惑ったのは事実です

もちろん観る前からわかってはいましたが

まあ

なんですが

それにもまして、ですよ

現出されるのは

キメ細かい微粒子のような繊細さで紡がれた

暴力的で

それでいて

とてつもなく美しい砂漠の世界

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ハンス・ジマーによる

多元的価値観を連想させる

深淵なサウンドと相まって

映画は『アラビアのロレンス』を思わせる荘厳さで

もう初っ端から

観る者の心を鷲掴みにして離しません

また本作は何かと

物語の設定やヴィジュアル・イメージが

『スター・ウォーズ』とかぶりますね

フォースに対して

こっちは予知能力だったり

特殊能力「ボイス」だったりします

ボイスの使い手である母親

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って

これはそもそも『スター・ウォーズ』の方が

ヴィジュアル化に際して

原作『DUNE』の影響を

もろに受けているんだそうで

ある意味、仕方ないですね

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そして特筆すべきは

宮崎駿の『ナウシカ』に出てくる

王蟲(=オーム)の元ネタと言われる

惑星アラキスに生息する巨大生物

砂蟲(=サンドワーム)

その恐るべき威容です

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何でも飲み込んでしまう様は

神のごとき絶対的な存在で

人間はなすすべもありません

いやはや

なにせ凄まじい迫力です

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他にもトンボのような形をした

四枚羽の飛行機だったり

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おそらくはヴィルヌーヴが

こだわり抜いたであろう

数々のユニークな造形やガジェットが随所に見られ

こうした点に

彼なりの特色を見出せると言えましょうか

とまあ

そう考えますと

なんだかんだ

これだけの作品を完璧にまとめ上げたヴィルヌーヴ

あんたはすごい!

美しすぎると話題のティモシー・シャラメ演じる

主人公のポール

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予知能力を持つ彼が

以前から夢に見ていた少女チャニの存在など

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映画は

資源を巡って争う銀河英雄譚

というシンプルな骨格を有しながら

様々な要素やテーマを内包した

稀有壮大な世界観の

端緒を紐解いて

唐突に終わりを告げます

本作は『DUNEPart One』となっていまして

実は『Part Two』が

2023年公開を目指して

製作を決定したそうです

いやあ

これはもう

期待感しかないですね

というわけで

いろいろ書きましたが

IMAXによる驚異の映像と迫力のサウンドに

実際のところ

ほとほと魅せられた次第です

これは映画館で

特にIMAXで観るにかぎりますね

オススメです

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