鈍感と敏感
数年前に話題になった本
『鈍感力』
↓↓↓
…の著者
渡辺淳一氏の言葉を
以下に引用
…
「鈍感」というと
一般的にマイナスのイメージがあるでしょう。
周りの状況が読めないとか
人の言うことにすぐ対応できないとか。
だから鈍感であってはいけない
敏感な方がいい
とされている。
でも
鈍感なのは素晴らしいことなんですよ。
傷ついてもすぐに立ち直れるし
いろいろなことを言われても
すぐに忘れられる
私が言う「鈍感力」とは
どんな時もくよくよしないで
へこたれずに
物事を前向きに捉えていく力のことです。
皆さんは仕事をする時に
できるだけ立派にしよう
ミスなく完璧にやろうと考えますよね。
でもあえて
「もっと鈍感になりなさい」
と言いたいのです。
どんな仕事でも完全無欠にやろうとするから
ストレスが増えるんです。
1人で抱えてないで
分からなかったら
どんどん人に聞けばいい。
鈍感力を持っていればそれができるし
叱られてもへこたれない。
気分の切り替えがすぐできるんですね。
体だってそうです。
鈍感な方がいいんです。
何でも食べられるし
悪いものを食べたって
簡単におなかを壊さない。
体が敏感すぎると
過敏症という病的な状態になってしまいます。
花粉症なぞいい例ですよ。
鈍感であればアレルギー反応も起こしません。
鈍感なのは
心にとっても
体にとっても
素晴らしいことなのです。
…
と
あります
う~ん
納得ですね
仕事などにおいても
鈍感力はとても大事な要素ですよね
しかし
ここでちょっと
気をつけなくてはならないことを少々…
鈍感がいい
ということは
すなわち
その反対である
例えば
敏感がよくない
…というわけでは
決してないということです
どういうことかといいますと
そもそも鈍感という言葉は
先の渡辺さんのお話にあるように
どことなく
ネガティブな響きがあるといいますか
敏感がよくて
鈍感はよくない
というようなイメージが
一般的かなと思います
だからこそ
著者の渡辺さんは
一見ネガティブに聞こえる
鈍感力
という言葉をあえて本のタイトルにして
まずは人の気を引かせ
そうして
マイナスのイメージを
プラスに変える論を
展開しているんだと思いますが
例えば
鈍感のよさを
説けば説くほど
今度はその反対である
敏感がよくない
というふうになりかねないと思います
ということで
何が言いたいのかといいますと
鈍感にも敏感にも
プラス面マイナス面の
両面があるということ
そもそも
鈍感のよさを推奨している
本書からすれば
何に対して
鈍感力を主張しているのかといいますと
敏感のマイナス面に対してです
例えば
神経質、過敏、傷つきやすい、脆弱な、情緒不安定…
などのような側面です
でも
敏感という言葉には
マイナス面だけでなく
当然プラス面…
例えば
鋭い感性、感受性豊か、鋭敏、繊細、神経こまやか、勘がよい…
などのような側面もあるわけでして
一概に
これらプラス面が
鈍感力が大事ということで
否定されるべきことでは
決してないんですよね
当たり前の話ですが…
というわけで
まとめますと
構図的に
対をなすは
①敏感のプラス面と鈍感のマイナス面
②鈍感のプラス面と敏感のマイナス面
ということになりまして
渡辺さんの本は
②の部分を指しているんですね
あらためて
物事には
常に両面があって
どっちがいいとか
悪いとかというのはなくて
その時々の状況によって
コロコロと変わるということ
鈍感力が大事だからといっても
100%鈍感力人間が
いいわけではないということ
まあ100%鈍感になりきれる人なんて
いないと思いますがね…
もっと言えば
鈍感のプラス面と敏感のプラス面を
その時々の状況に応じて
それぞれ発揮できるようになれれば
最高かなと思う次第です
いやあ
なんだか
すっかりこねくり回してしまいました…
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