『ネクスト・マーケット』
ハードカバーで470ページと
読み応え十分でしたね
『ネクスト・マーケット』
↓↓↓
本書によれば
2005年現在
世界には一日2ドル未満で生活する人々が
およそ40億人いると言われていまして
従来より
そうした世界的な経済ピラミッドの
底辺(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド=BOP)にいる人々は
援助の対象として考えることはあっても
ビジネスの対象として考えることは
決してなかった、と
が
しかし本書は
貧困層相手のビジネスは成立しうると説いています
彼らにはお金があり
ブランド志向で
新しい技術への適応力も高いといいます
実際
インド、中国、アフリカ、南米などの貧困層を
ビジネスの対象にし
そうして成功を収めた企業のビジネスモデルを
本書は
豊富な事例とともに
詳細に解き明かしています
いやあ
読み進めるうちに
どんどんと
納得感を得ることしきりです
貧困層の人々に消費の選択を与えることが
結果的に豊かさへとつながっていくという図式
「BOPの人々が求めるものを捉え、彼らが入手可能なように、物流や金融を整備する。それには、信頼関係の構築が成否を分ける」
貧困層を対象にしたビジネスモデルは
少なからぬイノベーションを起こしてはいますが
決して奇をてらったり
ウルトラCを狙っているわけではありません
どこまでも粘り強く地道な過程を通して
成し遂げているのです
まあ
様々な医学的問題を解決するケースや
衛生面や住環境の改善など
貧困層に特有の点が多々見受けられたり
あるいは
自助グループへの融資を通して
社会変革に寄与する
などの事例もあって興味深かったですね
また個人的には
ブラジルで小売などを展開している
カサス・バイアの
3つの基本方針
①生産性を上げること
②低コストでの運営
③顧客満足を向上させること
を可能たらしめている
理念と企業文化浸透への徹底といった事例は
とても身近で参考になりましたね
と
本書で紹介されている成功事例は
往々にして
グローバルな市場を有した多国籍企業が多く
そうして出来上がったビジネスモデルを
先進国などに応用していくことで
利益の捻出につなげている点も特徴ですね
というわけで
40億もの人を有する
次なる市場(=ネクストマーケット)への
大いなる可能性
多くの示唆と気づき満載です
さあ
なんだか僕も
俄然やる気が湧いてきたぞ~
この記事へのコメントはありません。