映画『タクシードライバー』

ふと
かれこれ
今からもう40年以上前になりますね
中3のときに
(前回ご紹介の)
『ディア・ハンター』を観て
雷に打たれたような衝撃を受け
デ・ニーロの演技に
猛烈に感動してしまった僕は
それからというもの
デ・ニーロの他の出演作品が
無性に観たくて
しょうがなくなってしまいました
そんな折
家の近くにレンタルビデオ店が出現
僕は喜び勇んで
ひとりコソッと店内に足を運びました
…が
う〜ん
そこは大人のビデオとかも普通に並んでいて
なんともいかがわしいムードが
香ばしい臭気とともに
店内に充満していました
あの時の臭いが今もまだ
僕の鼻にこびりついています
店頭にいたナヨッとした店員も
なんだか鮮明に覚えているんですよね…
ハハハ
と
そん状況下で
僕はデ・ニーロの出演作を
しらみつぶしに探してまわり…
そこで見つけて
借りて観たのが本作です
ということで
前置きが長くなりましたが
本日ご紹介
1976年のアメリカ映画
『タクシードライバー』
↓↓↓
監督は鬼才
マーティン・スコセッシ(1942-)
↓↓↓
脚本のポール・シュレイダー(1946-)
主演ロバート・デ・ニーロ
とのアンサンブルによって生み出された
↓↓↓
狂気の結晶
まさに世界を震撼させた問題作です
…
不眠症に悩まされる
ベトナム帰還兵のトラヴィスは
タクシードライバーとして
夜のニューヨークを徘徊するうちに
↓↓↓
麻薬や売春がはびこる世の堕落ぶりを目にし
次第に苛立ちを覚え始め
社会に対する嫌悪感を増幅させていく
やがて密売人から銃を手に入れ
自らの肉体を鍛え始め
↓↓↓
そして
モヒカン頭に刈り上げ
大統領候補を暗殺しようと企図する…
↓↓↓
って
彼女との初デートで
ポルノ映画に誘い
愛想を尽かされてしまうなど
↓↓↓
自分の思うままに
物事が進んでいかないもどかしさ
フラストレーションを募らせながら
鬱屈した日々を送るトラヴィスの
不気味で異様な様
この奇妙なズレ
違和感
空虚な笑みに
宿る狂気…
鏡の前に立ち
挑発的なセリフとポーズをとり
何度もシミュレーションを重ねる
独りよがりで
自意識過剰な内面
↓↓↓
まるで
ドストエフスキーの
『地下室の手記』を彷彿させますね
と
大統領候補暗殺を企てるも
すぐにシークレットサービスに目をつけられ
実行は未遂に終わる
↓↓↓
しかしそのまま売春宿へと
単身乗り込み
壮絶な銃撃戦の末
幼い娼婦を救い出す結果となり
↓↓↓
それによって
マスコミから英雄のようにもてはやされる…
う〜ん
勧善懲悪とは
およそかけ離れた
倒錯した正義
一貫性に欠けたトラヴィスの
極端で過激な行動…
ふぅ
よくよく
中3の多感な年頃の
映画初心者だった僕にとって
前回の
『ディア・ハンター』しかり
その後に観た
この
『タクシードライバー』は
いやはや
あまりにも刺激が強すぎましたね
特には
クライマックスの銃撃戦の衝撃たるや、もう…
以後さんざん映画を観てきた僕ですら
いまだにあれを超える
バイオレンスシーンは
ちょっと見当たらないくらい
凄かった…
↓↓↓
このシーンを
脚本のシュレイダーは
日本の任侠映画の”殴り込み”に
インスパイアされて書いたそうですが
本作のそれは
任侠に宿る精神性
高倉健が身にまとう悲壮感
観る者にもたらすカタルシス
…などとは
およそかけ離れた
得体の知れない怪しいムードと
負の空気感
張り詰めた緊張感に
全編満ち満ちていて…
う〜ん
これはこわい…
どこまでもリアルで残酷な暴力描写に
観ていて
恐怖の念を覚えます
ふぅ
とにかくまあ
全編にわたって
デ・ニーロが
人間の底知れぬ闇を生々しく体現していて
ヤバすぎです…
↓↓↓
また売春婦を演じた
当時13歳のジョディ・フォスターの
この退廃的な大人のムード
↓↓↓
怪しいポン引きを演じた
キレキャラの
ハーヴェイ・カイテル
↓↓↓
などなど
う〜ん
吹き溜まりのようなニューヨークの雑踏
そこに生きる多種多様な人種のるつぼ
気怠い音楽とともに
街を流すイエローキャブに漂う哀愁
大都会ニューヨークに巣食う暗部
トラヴィスの孤独感、疎外感
内在し暴発する狂気…
まさに
70年代アメリカの
リアルが
そこにあります
↓↓↓
というわけで
『タクシードライバー』
僕にとって
決して忘れることのできない
これまたトラウマ級の一本
映画史にその名を刻む衝撃作
いやあ
今更ながら
必見です
↓↓↓
おまけ
こちらは
以前ニューヨークに行った際に撮った
本作のロケ地として使用された
セントレジス・ホテル
↓↓↓
さらにおまけ
スコセッシの作品について
以前書いた記事です
◎『レイジング・ブル』→こちら
◎『ニューヨーク・ニューヨーク』→こちら
◎『グッドフェローズ』→こちら
◎『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』→こちら
◎最強コンビの軌跡→こちら










この記事へのコメントはありません。