多様な価値観

近年

ポジティブ・シンキング全盛の

今日この頃ではありますが

さすがにここまでうるさいと

むしろどこかで

反発したくなったりしますね

まあでも

弊社も

それはそれは

ポジティブ・パワー全開で

これからもどんどん

突き進んでいくつもりではありますが

って

こう書くと

うちの社員たちに

あらぬ誤解を招きかねないなぁ

と思いつつ

やっぱり今日は

真逆で攻めていこうと思います

て何の話?

ハイ

僕は常々思います

善と悪は

根っこが同じである

ということを

つまり

ポジティブとネガティブは表裏一体

かつ

この両面のエネルギーの総量は

等しく一定だと思っています

なので

例えば

会社をポジティブな空気で

満たせば満たすほど

それと同じだけの分の

ネガティブな面が表出されます

よく自己啓発の研修などから帰ってきて

最初はポジティブモードで突っ走るのですが

その後

がんばった分だけ

深い闇が訪れたりします

風邪引いて寝込むとか

かくいう弊社も

思いっきりポジティブ全開の空気を

社内に醸成していますし

自己啓発の研修などは大好きで

むしろ積極的に参加を推奨しているくらいです

しかし

そんなものなのです

効果があるとか

研修から帰ってきて変わったとか

そういう問題ではないのです

人はそう簡単には変わったりしません

今まで生きてきて

いろいろな経験をしてきて

今のその人が形成されています

その人を変えようだとか

そんな権利は誰にもありません

いいことは無理やりでも推し進めていい

うちも実際

無理やり(⁈)推し進めていますし

最初のうちはそれもありかな

とは思いますが

本質的には

それは単なる会社のエゴでしかすぎません

また実際

その人を変えられるなんて思っていません

僕はそこは

ある程度踏まえているつもりです

つまり会社で行う施策などは

その人の人生においては

とるに足らない

ほんのささいな出来事なのです

その

ほんのささやかな体験などを通して

その人がなんらかの

気づきなり

違和感なり

共感なりを抱くだけであって

それ以上でもそれ以下でもないのです

こう書くと

それじゃやる意味ないじゃんと

シニカルに捉えられがちですが

そんなことは決してありません

実はこれは

とっても大切なこと

僕はこのとるに足らない施策を

会社として

コンスタントに

あれやこれやと

いいと思ったものを

どんどん試してみようと思っています

無駄もあるでしょうし

やめればよかったというものも

あるかもしれません

でもなるたけ色を決めずに

食わず嫌いにならずに

いろいろな価値観のものに

触れていくのがいいのかなと思っています

なぜなら

会社という傘のなかにいる社員たちは

うちクラスでも

160170名くらいいます

その人たちを一つの価値観で束ねようなんて

本音を言えば

無理があります

もちろん弊社は

『共生』

という理念を標榜して

会社を運営してはいますが

突き詰めて考えて

全社員が『共生』という理念を

本当に自分の腹のなかに

落とし込めているかというと

果たして疑問です

実際、弊社は

まだそこまで理念浸透の取組みに

着手できていませんし

その価値観を無理やり押しつけるつもりも

実はありません

まあ社員たちの本音は

会社がそう言ってるし

まんざら『共生』に反対する理由もないし

あまり深く考えずに

楽しくやればいいかな、と

そんなところではないでしょうか

(もちろん自分のこととして

真剣に考えてくれる子たちも

うちにはいっぱいいますが…)

でも僕は

正直それでいいんだと思います

だからといって

『共生』の価値観に反していることを

容認していいかというと

そういうわけにもいきません

『共生』の価値観に反するとは

一体どういうことを言うのでしょうか

『共生』とは

あらゆる人の幸せを追求するということ

あらゆる人の幸せって

そんなの無理じゃん

ハイ

無理だと思います

じゃあ

はなから無理だからと

割り切ってしまっていいのかというと

それをなるたけ切り捨てないで

がんばってみる

みんながよくなるあり方や方法を

最後の最後まで

あきらめずに模索する

結果は果してどうかわかりませんが

そうしたプロセスを通して

誠実さ

一生懸命さが生まれ

やがてみんながよくなるための

思わぬアイデアやイメージが生まれてくる

可能性を秘めているのかな、と

これをパチンコホールにあてはめて考えると

パチンコはどうしても

ギャンブルというコアな側面ゆえ

ネガティブな面が取りざたされるし

サービス業としてお客様の満足を追求しても

負けたお客様からお叱りを受ける商売

じゃあどうせお客様から怒鳴られるんだからと

割り切って粛々と営業に徹するのではなく

どうしたら負けたお客様に

また来たいって思っていただけるか

パチンコホールが地域の中で

必要とされ愛される存在になれるかを

最後まであきらめずに追及する

詭弁と言われようが

なんて言われようが

そんなことはいいんです

『共生』は

そうしたことのいわば姿勢表明なのです

そして

あらゆる人々が幸せになるポイントは

豊かさだと思います

豊かさとは多様性

多様性とは

様々な価値観を受容するということ

つまり

『共生』の価値観とは

一つの価値観に染まるのではなく

様々な価値観を

内包している状態をさすのです

実はこれは一番しんどいこと

めんどくさいこと

『共生』はそうした懐の深さを求めるのです

とまあ

あまり大きなことを言わずに

地道に一歩ずつ

積み重ねていけばいいのかなと思います

そうして一人一人が個性豊かに

自分の持ち味を発揮できるようなあり方を

模索していければいいかな、と

なので会社としては

様々な価値観に触れる機会を

増やしていきたいなと思っています

冒頭にありましたように

そう考えると

ネガティブを排除してはいけない

ネガティブな側面は

ポジティブと表裏一体

光が強く輝く分だけ

深い影がある

ネガティブな面は

ポジティブな面の表れなのです

そこをどれだけ排除せずに

自分たちの中で内包できるか

そうした度量の大きさが

この『共生』のポイントなのです

いやあ

すっかりうんちくが過ぎました

ちょっとまだまだ語り足りないのですが

(ええっ…)

今日はここまでにしておきます

また折をみて

最後におまけ

パウル・クレー《砂に浮かぶ花》(1927

↓↓↓

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