『1円家電のカラクリ・0円iPhoneの正体』

何の気もなしに手にしたが最後

面白くて一気に読んでしまいました

↓↓↓

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う~ん

読み終えた後

しばらく考えこんでしまいましたね

タイトルが売れ線狙いで軽いのですが

内容はとっても深いです

そもそも本書は

タイトルにある通り

近年、多くみられる

実質タダの商品を提供する企業の

真意や裏事情を

わかりやすく紐解いています

まあ早い話が

1円とか0円とうたって

お客を惹きつけ

知名度を上げておいて

そのうえで

最終的に有料商品の購買に結びつける

というカラクリを

いろいろな業界の事例を駆使して

解明しています

いわば無料

あるいは原価割れ=赤字の商品は

一種の広告宣伝なんですね

実はこれは

わがパチンコホールにもまんま当てはまる話で

ホールに設置されている遊技機も

機種別に見るとまちまちで

ある意味

広告宣伝の役割を担っている機種も

多々ありますからね

そんな中で

大変興味深いことが書かれていました

例えば家電量販店などでは

メーカーから販売店に

販売協賛金などの様々な名目で

お金が支払われているという事実です

一般にリベートってやつですね

これはどの業界にも

見受けられるかもしれませんが

それによって

販売店などは

赤字販売がある程度、可能になるというのです

そしてここが面白いところなのですが

売り手=「お金を払って売って」

買い手=「お金をもらって買う」

という奇妙な構図

自作自演といいますか

まさに倒錯した経済状況が

今そこにあるのです

本書では

これを逆転経済と呼んでいます

今のデフレの時代

とにかくモノが売れない

消費者はお金を使いたがらない

ならば売り手が逆にお金を用意して

買い手はもらったお金で

商品を購入するという現象です

それでもなお売り手は

利益を上げられるという仕組み

これが逆転経済です

ポイントやクーポンが

至るところに飛び交っているのもその表れです

この逆転経済が

今後ますます加速すると言っているのです

しっかしつくづく

売れない時代に

それでも売るために

みんな無理してるんですね

がんばるしかないんですね

モチベートをかけるしかない

仕事という名のもとに

無理矢理でもそこに自分を持ってくるしかない

そんな現状が本書を通じて垣間見せられて

会社を経営する立場にある僕としましては

読んでいて

正直

ちょっと考えてしまいましたね

人材育成や自己啓発そのものの意味なども

いやあ

すっかり迷宮入りしている僕がいます
また

今の世の中インターネットの普及で

ホント便利になりましたよね

ITが発展すればするほど

どんどん無料で

世界中の情報が享受できるようになるのです

ますますそれが当たり前の世の中になっていくのです

う~ん

資本主義が推し進められた先に

待ってる世界とは一体…?

本書の問いかけはとても根源的です

この本は実に多くの観点で語られていて

様々な示唆に富んでいます

いやあ

しばらく考え込む日が続きそうです

というわけで

この本は是非おススメです

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