スクリューボール・コメディ

いやあ

なんだか

昨日ワイルダーのことを書いているうちに

どうにも

昔のハリウッドのコメディ映画を観たくなっちゃいまして

これからまた

ぼちぼち観かえしていこうと思っています

そういうわけですので

今回は前回に引き続き

往年のハリウッドの名画で

僕が知りうる

おススメのコメディ映画を

ザザッとご紹介していきたいと思います

ハリウッドのコメディといいましても

今回は

僕のお気に入りのジャンル

スクリューボール・コメディに絞ってご紹介します

以下ウィキペディアより引用

「スクリューボール・コメディは

映画のジャンルの一つで

主に1930年代から1940年代にかけて

アメリカで流行したロマンティック・コメディ映画群を指す。

その特徴は常識外れで風変わりな男女が

喧嘩をしながら恋に落ちるというストーリーにある。

スクリューボールとは野球における変化球の一種のひねり球で

転じて奇人・変人の意味を持つ。」

とあります

まあいわゆるドタバタ調なわけですが

基本的には

とても都会的で洗練されていて

それでいて

おかしな登場人物たちによる

スピーディで唐突なストーリー展開が主な特徴ですね

ということで

以下

お気に入りの監督別に

僕の思いつくままに

ザザザッといきたいと思います

1.エルンスト・ルビッチ(1892-1947)

まずラブコメといえばこの人

甘くロマンチックな表現を

初めてハリウッドに持ち込んだとされる巨匠です

まあルビッチは

正確には

スクリューボールではなく

ソフィスティケイーション・コメディの

ジャンルに当てはまりますが

正直

その厳密な違いが

僕にとってはよくわからないので

こちらに挙げちゃいました

ゲーリー・クーパーが最高です

↓↓↓


 

◎『生活の設計』(1933)

↓↓↓


 

◎『青髭八人目の妻』(1938)

↓↓↓


 

2.プレストン・スタージェス(1898-1959)

知る人ぞ知る天才監督

とにかくその妙味をご堪能あれ

ヘビの研究にしか興味がないウブな御曹司と

詐欺師の美女を巡るコメディ

◎『レディ・イヴ』(1941)

↓↓↓


 

ドタバタながら

テンポの良いセリフ回しと

練られた脚本で

グイグイと押していき

もう陶酔のひとときを味わうこと必至です

ヘンリー・フォンダが笑えます

相手役のバーバラ・スタンウィックがとにかくきれい

この監督は寡作ゆえ

あまり観る機会が少ないのですが

他にも

◎『サリヴァンの旅』(1941)

↓↓↓


 

◎『パーム・ビーチ・ストーリー』(1942)など

↓↓↓


 

もうどれも傑作揃いです

3.ハワード・ホークス(1896-1977)

ビリー・ワイルダーと並び称される

ハリウッドが誇る万能の天才監督

この人は男臭いドラマやアクションを得意としますが

なかなかどうし

数々のスクリューボール・コメディの傑作を生み出しています

◎『赤ちゃん教育』(1938)

↓↓↓


 

ケイリー・グラント演じる真面目な研究者が

金持ちの迷惑娘役のキャサリン・ヘプバーンに振り回されまくる

ハイテンションモード炸裂のコメディです

◎『ヒズ・ガール・フライデー』(1940)

↓↓↓


 

怒涛のマシンガントーク

ハイテンポなセリフの応酬が圧巻

↓↓↓


 

◎『教授と美女』(1941)

↓↓↓


 

こちらも似たようなパターンで

堅物のゲーリー・クーバーと

バーバラ・スタンウィックのやりとりがもう最高です

↓↓↓


 

最後に

シュールなコメディ

◎『モンキー・ビジネス』(1952)

↓↓↓


 

若返りの薬を飲んでしまい

10代の若者のような言動をしてしまう

男の騒動を描いたお話で

かのミスター・ダンディ

ケ-リー・グラントが

とにかくぶっ壊れています

↓↓↓


 

なんと

角刈り頭で

はじけまくるのです

↓↓↓

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う~ん

笑いが止まりませんでしたが

正直ちょっとやり過ぎな感は否めませんでしたね

悪ノリにもほどがあります

いやはや

というわけで

きりがないので

今日はここらへんで

今回挙げた監督たちは

前回ご紹介したビリー・ワイルダー(1906-2002)

先輩格に当たりまして

まず

その面白さは

折り紙付きです

というわけで

スクリューボール・コメディの真髄を

とくとご覧あれ

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  1. 今回は始めて聞く言葉でしたが、そんなハリウッドの源流があったのですね。
    どうしてもハリウッドという響きからは、正統派というイメージ作品ばかりしか思いつきませんでした。
    やはり歴史認知は作品を楽しむ為にも必要ですね。
    ありがとうございました。

  2. チョー!

    >(株)第二営業部 教授さん
    流れを辿っていくとけっこう奥深いし、面白いですよねo(^-^)o。
    いつもコメントありがとうございます!